第65毛 実践
少女1「なめられたもの…」
少女2「一瞬で終わらせる」
少女達はシゲルを捉え、即座に蹴りと正拳を放つ。
少女1&2「「………!!な…」」
シ「軽いな」シゲルは微動だにしない。
シ「なかなか仕上がってはいるようだが、蹴りや拳に体重が乗っていない。被害にあった方々はボコボコにされたと聞いているが、本来打撃技は得意ではないのかな?」
少女1「……っ」
少女2「…なら…スキルで後方から…」
少女達は距離を取るが、程なくして困惑の表情を浮かべる。
少女1「…!?なんで…」
少女2「スキルが使えない……」
シ「おっと、声に出さなくても念じれば使えたか。スキル『長髪(挑発)』。フサフサなお陰で、とりあえず物理技以外は使用できなくらしい。タイマンにはうってつけだな」
少女1「…髪を隠してるくせに…」
少女2「生意気な……」
シ「誰のアタマがカミカクシだ」
パ「なんかよくわからないけど、戦闘では便利だね。なんかよくわからないけど」
シャ「素晴らしいスキルだと思います。それと単純に、鍛え抜かれた肉体で生半可な攻撃は通用しないのも強みですね」
ウ「……勇者様…」
少女達は策を練っているようだが、焦りが見える。
シ「いくつか試したいが、まぁ良いだろう。悪を成敗するわけでもないし」
パ「え??」
シ「お二方。やはり私は争いたくはない。そこで、いくつか確認と、提案をさせてほしい」




