第664毛 動かす
ハルト「……………やっぱり、そこに居んのか。元凶が」
レノア「! ………ハルト様………」
コーボ「………ハルト……………」
ベーグル「……………」
ヘラ「…っ………ヴッ……ハァ…ハァ………」
ハルト「………おい。多分、隅っこで縮こまってるヤツだろ。コッチ見ろ。シカトすんな」
グラ…
グラグラ……
パンテーン「…?? な、なんか………揺れてる?」
シャルル「……これは………確か………」
シゲル「…なるほど……ハルト氏のスキルかな? 以前お会いした時も、ハルト氏の咆哮で、建物等が『揺れて』いたしな」
ハルト「……………」
ハルトは
ヘラをジッと見つめる。
ヘラ「………っ………(ハルトが見てるハルトが見てるハルトが見てるハルトが見てるハルトが見てる…………私を………………みてる……………)」ハァ…ハァ…
アリガトネ「…へ、ヘラ様……大丈夫ですか??」アセアセ
シャカ「ん〜♡ こじらせてるね〜♪♪」
アリガ「え???」
ハルト「………おい!!死の神っつったか?? テメェが俺をこのふざけたセカイに連れてきた理由はなんだ?? 魔王退治とやらに、本気で行かせるつもりなのか?」
ヘラ「っ…!! ………っ………っ…………ぁ………ぅ……………………///」
ハルト「ああ!? はっきり言えや!!」
ズンッ
グラ…
グラ…
エクステ「!! な、なんか『背景』が………」
ヨル「………?? これ……は………何かが………『押し寄せてくる』ような………」
ラキ「………(へぇ……これが噂の………)」
シャカ「ん〜♡ なるほどなるほど〜☆」
ゴーコン「っ…ダカラさん、大丈夫ですか!?」
ダカラ「っ…はっ、はい……ただ、ウックとレレが…かなり怯えていて………」
ゴー「…やはり……」
ハルト「シカトするなら、シメるぜ?? 『波動』」
ヴンッ
キュレル&メトリー「!!」
刹那
幾重にもなる『圧の波』が現れる。
シャルル「くっ……」
シャルルはステッキを宙に浮かせ、自身の後方へ移動させて『跳ね飛ばされるのを回避』する。
パンテーン「え!?きゃぁっ」バンッ
アーデランス「あ〜れ〜〜〜ですわ〜〜〜」
コーデルワイス〘姫!!〙
パンテーンとアーデランスが飛ばされそうになるのを
ガシッ
シゲル「大丈夫かパンテーン、アーディ」
シゲルが支える。
パ「!!う、うん…ありがとう…///」ドキッ
アーディ「ハワワワワ………///」ウットリ
シャルル「……………」
ヨル&エクステ「「グッ………」」2人は咄嗟に身を屈め、最小限の接触に留める。
コモルル「!!シンシューク様っ!!」ヒシッ
シンシューク「!?これは……うわっ!!」グラッ
ハヤメ「アワワワワ…」コテッ
イヴ「ハヤメちゃん!!」バッ
モイスチャー「……………」
『波』は
幾重にもなり
ヘラへ迫る。
ヘラ「………っ………ハァ…ハァ………///」
ゴゥ……………
そして
ヘラへあたる直前
『現実頭皮』
シュゥン…
…
……
コー&ベー&レノア「「「!!」」」
『波』が
消える。
パ「!!」
アー「!!いつの間に………」
ハルト「……………なんのマネだ、シゲル」
シゲル「いやはや、危うくキャツーラが飛ばされるところでし……何でもありません」
ヘラ・ルージュの前に、勇者シゲルが立ちはだかった。
※現実頭皮……スキルやチカラを一時的に無効化する。




