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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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666/710

第663毛 ヘラ・ルージュのドキドキ♡観察日記 異世界について


……


………


異なる世界から


誰かを


ナニカを


呼び出す。



私達のセカイは



そうやって何度も




過ちを繰り返してきた




でも


いつも




今度こそは



次こそは




息巻いている





くだらない



セカイを守るなら




視野を広くもつべき




そう




勇者召喚なんて………






女神ハテナ「なーんかね、色々観察してるとさ〜、だいぶ可哀想な運命というか、悲劇の環境にいる子達もたくさんいるんだよね〜」パクパク ムシャムシャ


ヘラ「……………」イライラ


ハテナ「アタシさ〜、どうせ誰かを呼ぶなら、薄幸な子じゃなくて、こう…屈強で、何者にも何事にも動じないようなおヒトが良いな〜♡♡♡ほら、どっかの世界の言葉で…『ヒーロー』とかいうやつ!♪♪♪」ズズ… ガツガツ…



ヘラ「……………」イライラ



ハテナ「実はね、もう目星はつけてるの!!♡ なんか他とは違う雰囲気があって、滅多な事じゃへこたれなさそうな殿方♡♡名前はね〜」


ヘラ「…っおい!!」


ハテナ「いやんっ! びっくりしたなぁ〜なに??」


ヘラ「っなにじゃない!!なぜ私の部屋にいる!!なぜ聞いてもいない事を喋っている!!それにお前が飲み食いしているのは私のだ!!」ゴゴゴゴゴ



ハテナ「え〜♡アタシとヘラちゃんの仲じゃ〜ん♡♡ そ・れ・に♪♪ ヘラちゃんだって、気になってはいるんでしょ?? 異世界のこと♬」


ヘラ「そんな仲になった覚えはないし、気になどなっていない!!早く出ていけ!!」メラメラ…



ゲフッ



ハテナ「え〜?? つれないな〜♡ ヘラちゃんだからこそ、気になると思ったんだけど……ほら、『理不尽な目』にあってる子たち、沢山いるよ?? 見てみなよ~」


ヘラ「っ………私には、関係ないっ!!いいから出ていけ!!」プンスコ


ハテナ「え? いやいや、もうひとつ食べたいな〜」ヒョイッ


ヘラ「ふざけるな!!」バッ


ハテナ「やーん♡♡♡」




……



まったく…



アイツはなんなんだ…





………




異世界




そんなものに頼らなければならない程



私達の世界は



落ちぶれていない





……



理不尽…






ふん……





くだらない………





私には






関係ない






私には……………











ベル「……うぅ……グスグス………」



ヘラ「……………今度はなぜ泣いているの?」ザッ


ベル「! ヘラ様……それが………」


ヘラ「?」



ベル「ある『勇者候補』が、亡くなられたようで……」


ヘラ「!?」



ベル「私は、又聞きなのですが……勇者を選定するため、異世界をミテいた神様によると…とてもお優しく、芯が強い御方がいたようで……ですが……ッウ………」グスッ


ヘラ「………」


ベル「…その世界では『老齢』な者を、『理不尽』な暴力から庇い、亡くなられたようで………ウッ……ウウッ………」グスグス…



ヘラ「……………なぜ、アナタが泣いているの?」



ベル「っす…すみません……やはり……見知らぬ御方であっても………そんな……そんな最期を聞くと……………」グスッ



ヘラ「……………」


ベル「…グスッ………その世界でも、『死の神様』が、お優しい事を……願うばかりです……貴方様のように………」



ヘラ「っ!! なにを………」







……




未練のある御魂



後悔のある御魂




彼等の『救済』に




口を挟むべきではない






ただ








口を挟めるのは














口を挟めるのは……………

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