第662毛 連呼
…
……
………
ハルト「……声も聴こえてんのか?」
ヨル「! あ!!」
パ「!!あれは………」
シゲル「こんにちは。数日振りですねハルト氏」
ハルト「! シゲルか。ああ、意外とはやく再会したな。…つっても、モニター? 越しだが」
シ「ははは。確かに」
エクステ「お久しぶり…でもないですね〜。あっ、お仲間の…ぇと……ベーグルさん? でしたっけ?? その後、ご体調はいかがですか〜???」
ハルト「ああ…」
ハルトが言いかけたとき
ベーグル「……………よう」
シャルル「!」
アーデランス「! 毒づいていて後方からブスッとヤラれたベーグルさんですわ!!」
ベー「…あ、ああ……」
キュレル「毒づいていて後方からブスッとヤラれたベーグルさん、息を吹き返したのです」
メトリー「毒づいていて後方からブスッとヤラれたベーグルさん、よかったですね」
ベー「……………」
コーデルワイス〘………毒づいていて後方からブスッとヤラれたベーグルさん、もう御回復されたのですね〙
ベー「………ああ……うん………」
シ「今にも気力がなくなりそうなので、皆、それくらいに」
アー&キュ&メ「「「「?」」」
シ「仲間が失礼致しました。ベーグル氏、どうやらご体調が快方に向かわれているようで、何よりです」
ベー「……ああ。…シゲル…さん、だったよな? それに、他のや…皆も……ありがとな。…そして、最初は絡んですまなかった」
ベーグルはモニター越しにアタマを下げる。
エ「あらっ、殊勝な心掛けですね〜♪」
ベー「……………」
シ「アタマをお上げください。もう過ぎた事です。ともかく、貴殿が無事でよかった。我々はすでにセレンディピティ共和国におり、今色々と立て込んではいるのですが、貴方がたはこれからマカイへ向かう形でしょうか?」
ハルト「…いや、こっちのボタニスト…レノアさんやヴィオレさんに色々聞いてな、オニガシマへ行く事にした」
シ「! そうですか…」
レノア「ご歓談中失礼します。勇者シゲル様」
シ「はい」
レノア「勇者ハルト様御一行と、勇者シゲル様御一行との接触時に一瞬お会いしましたね。…本来、ボタニストは秘匿集団なのですが、貴方様がたには名乗らせていただきます。ボタニストがひとり、レノア・ハーピネスと申します」
モニター越しに、レノアはアタマを下げる。
シ「ご丁寧にありがとうございます。モイスチャー氏等から、多少、お話はうかがっておりました。ええと、此度は、何かしらの情報共有でしょうか?」
レノア「はい。そのようにうかがっております」
シ「? うかがう…と言う事は…」チラッ
モ「! いえシゲル様、私ではありません…」
シ「む? そうですか。…と、なると……」
ラキ「うん。ボクだよ☆」
シ「やはりそうですか。…しかし……」チラッ
シゲルはヘラ・ルージュを見る。
ヘラ「……………っ……………っ………ハァ…ハァ……///」
ヘラ・ルージュは部屋の隅に縮こまり、荒い息遣いで俯いている。
シ「……………」
ラキ「アッハハ☆ ま、しょうがない……というか、やっぱりさ、『きっちりしといた方が良い』と思うんだよね」
シ「……それはつまり………」
シャカ「おっ♪ なかなか分かってんじゃんラッキーボーイ♬ 確かに、『わだかまりは無くすべき』かな? ねっ、『勇者ヤマザキ ハルトの召喚を指示した神』ヘラ・ルージュお嬢様♡♡♡」
ザワッ
ラ…
グラ…
シ「!」
ハルト「……………やっぱり、そこに居んのか。元凶が」




