第657毛 使い/遣い
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……
……
大天使ワラエル「ねぇみんな、ボク達天使ってさ、『天の使い』なんだよね?」
大天使ミガマエル「ん? ああ、そうだな。偉大なる方々から、慈悲深き御言葉を賜り、それを地上界リーブへ伝える、重要な存在だ」
大天使カブリエル「ハハ、ま、『本来』はそうだね…☆」
ミガ「む??」
カブ「いやいや、なんでもないよ♡」
大天使???「……………」
ワラ「……う〜ん………」
カブ「??どうしたのさワラちゃん?? キミにしては珍しく、難しい顔をして」
ワラ「………いや…さ………」
ミガ「?」
ワラ「………四大天使のみんなの前だから、言おうかな………。あのさ、ボク達って、『使い捨て』じゃないよね??」
カブ&??? 「「!!!!」」
ミガ「!?な、何を言ってるんだワラエル!!そんなことは…」
カブ「ミガマエル」
ミガ「!!」
カブ「……どうして、そう想ったんだい??」
ワラ「……うん……ボク達はさ、一応、天の使いの中では最高位を与えられてるし、『導き』が悪いものだとは……思ってない…。…でもさ、ボク達、結局は『導き』をそのまま伝える存在じゃん。…ボク達は、ボク達の『想い』は、伝えちゃいけないのかな?」
???「……………」
ミガ「…いいかワラエル。私達はそもそも、文字通り『天から使わされる』存在だ。それが我々の存在意義であり、目的だ。…そこに、我々の想い…我々の感情など、乗せてはならない」
ワラ「………うん………わかっては………いるんだけど………」チラッ
ミガ「む??」
ワラ「………ミガっちも、なんか『不満そう』じゃない??」
ミガ「!! なっ……なにを………」
ワラ「……気の所為だったら、ごめん………」
ミガ「……………」
???「……………」
カブ「…ん〜………??? は、どう想う??」
???「……………」フイッ
カブ「ありゃ、相変わらず無口だね〜♪」
ミガ「………我々は『天使』。『天の使い』。その責務を、その役割を、これからも全うするべきだ。そうだろう同志たちよ」
ミガマエルは、3天使を見回す。
???「……………」プイッ
ワラ「……………うん………」
カブ「アッハハ♡」
ミガ「…何か可笑しい事があるか??」
カブ「ん? ん〜………可笑しい……オカシイ…か………ま、難しいとこだね〜♬」
ミガ「………???」
カブ「ワラちゃん」
ワラ「……なに?」
カブ「…リーブの民でいう『シンジ(神字)ではさ、僕達を天の『使い』ってあらわすよね。『遣い』じゃなく」
???「!」
ワラ「…え? …あ、うん………」
カブ「…アハ♡ キミの想いは、尊いものだと僕は思うよ〜♬」
ワラ「……え?…ど、どういうこと??」
カブ「ま、所詮は『使いっ走り』の意味合いが強いんじゃない? ってことさ☆ でも、僕等は僕等だよね。……『個』として、確かに存在するよね」
ワラ「………うん……」
???「……………」
カブ「覚えておいて、ワラちゃん。僕等は『使い捨て』じゃない。僕等は僕等として、確かに存在しているんだ。『天の使い』とは、『神々の使い』という意味じゃないんだよ」
ミガ「!!!!」
???「……………」
ワラ「………それ………は………」
カブ「『天』とは、『天界』とは何か。僕等は『何に』使わされているのか………皆、考えるべきだね」
…
……
………
ベル「………ワラエルさんが……」
シャカ「ん〜、一番苦悩してなさそうで、最も苦悩や葛藤してるのが、ワラっちだよね〜♪ ましてや、『お仲間の天使たち』も袂を分かっちゃった子が複数いるしね☆」
ワラ「……………」
シャカ「ま、色々言っちゃったけどさ、もし何か想いがあるなら、それを表出したって良いんだよ♡ 俺っちも、腹を割って話したし☆ワラっちだって、ワラっちの気持ちや、やりたい事を『ワラっち(ワラエル)として』出すべきだよ♬」
ワラ「! ……………」




