第651毛 あなたとともにあゆめたこと
ラックス「!!!?」
シャカ「……………」ギリッ
スカルプ「……な…に……なにを…言うんだい?? エルター。もう大丈夫だ。キュレルも元気に産んでくれた。ゆっくり休んで…」
エルター「あなた」
ス「…っ…」
エルター「私は……あなたと出会えて、あなたと過ごせて…とっても……とっても、幸せでした………ぅうん。過去形じゃない、幸せです」
ス「………うん……」
エルター「あなたと、ラックスと……そして、キュレルと……一緒にこれからも、幸せに生きて行きたかったけど………ごめんなさい……先に、いくね」
ラ「!?!?!?」
ス「っ……エル…ター……」
フラッ
ス&シャカ「「!!」」
レノア「!」バッ
後方へ倒れ込むエルターをレノアが支え
ゆっくりと
ベッドへ寝かせる。
ス「っ…エルター!!」ガシッ
エルターの両手を
スカルプが強く
強く握る。
エルター「……フフッ……逞しい手……。さすがは、大黒柱だね。………安心……したよ………」
スカルプ「っエルター!!だめだ!!いかないでくれ!!『ぼく』は…ぼくはっ、君がいないと………!!」
エルター「………大丈夫」ニコッ
ス「!!」
エルター「君は強い。ラックスもそう。キュレルも、きっと………。みんなで、支え合っていければ、どんな事だって、乗り越えられるよ」
ス「…っ……それでも…ぼくは……君と………っ」
エルター「……………」スッ
エルターはふと
ベッドに横たわったまま
真上
空を見る。
エルター「…ちょっと……怖いな………でも…大丈夫か…なんてったって……あの方は、優しいから………」
ス「!?」
〚くるな!!〛
エルター「!!」
念話をしているシャカ・レノア・イヴ・ハヤメ・エリザベス・ベル・ヴィオレへも、その『声』が木霊する。
〚アナタは、そのニンゲンと一生を共にすると言っていたはずだ!!何をやっている!!まだくるな!!〛
エルター「………フフッ……相変わらず……優しいね………死の神ヘラさん………」
ス「!?なっ………」
医者「………(とりあえずオシャカ様が居る時点で理解不能な状況だが……これは、死の間際、稀に見られるという……死界とのハザマなのか………)」
エルター「……貴方のおかげで……幸せな…生を……過ごすことができたよ………。ヘラさん、ありがとう」
ヘラ・ルージュ〚っ…ふざけるな!!何が幸せな生だ!!理を外してまで得たのが、こんな刹那のものか!!生きなさい!!こちらに来るな!!!!〛
エルター「……………ヘラさん………」
シャカ「!!」リンッ
スカルプ「エルター!!!!」
ラックス「母上!!!!」
エルターは
最期に
ふたりを
エルター「………ありがとう。………愛してるよ…………」
エルター「……………さようなら………」
フッ…
ヘラ〚くるな!!!!エルター!!!!!!〛
カラ
カラカラ
カラ………
カラ………カレ…
カナ…シ………
シャカ〘お前は何がしたい〙
………カナ…
カラ………
シャカ〘……………ミテいるぞ。お前を………これからも……………〙ギリッ




