表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

642/709

第639毛 エルターズ・オリジナル.23 大好き

……………


ベル「!!」


エリー「!?」



エルター「………え!?」



ヘラ「……………今、ここで…私の前で、宣言しなさい。『不死を捨てる』と。『理から外れる』と」



エルター「……ぇ……でも……それは……」


ベル「ヘラ様!! まさかっ………」


ヘラ「ベル!!」キッ


ベル「!!」



エリー「…? ……………………」



ヘラ「さぁ不死者。あなたは、覚悟があるのでしょう。なら私に、示して見せなさい。強く、強く、ミタマ(この場合、心)の底から、想いを吐き出しなさい」




エルター「……………」




ヘラに促され





エルターは






………











エルター「………私…私は………不死を、捨てたい…永遠の生命なんてっ……いらない!! 私は…私は、スカルプと一緒に生きたい!!限りある生を、生きたい!!!!」






ボゥ…






エリー「………!?」





『不死者』の周りが




ボヤけ始める。




ベル「っ………(これは……ヘラ様………)」





ヘラ「……もっと強く!!『限りある生』を願いなさい!!!!」



エルター「!!私は、生きたい!!一生というものを知って、スカルプと……想い人と、共に生きたいの!!」ハァ…ハァ…





ボゥ…




ボゥ…






ヘラ「あなたは何者になりたいの?」


エルター「私はっ………リーブの民になりたい!!」







……


………






ブワッ





エリー「!!!!」







例えるなら






雨がさっと止むような





不意に光が差し込むような





そんな




『ふとした感覚』が









セカイへ







拡がる。







ミダレ・サスーン「!!………そっか………不死者………いや、エルター………あなたは………」



ジャック・サンセイ「!!!!………まさか………あの御方のもとで……………」









……


………







エルター「…っ………ハァ……ハァ………??? ………ヘラさん………こ、これに、何の意味が………」


ベル「……………」


エリー「………何か、感じませんか??」


エルター「ハァハァ……え?? ………何かって……………。……………。……えっと……特には……なんか、息が少し苦しいくらいで………」


エリー「…息が、苦しいのですか?」


エルター「う、うん………あれ? そういえば、こんなに苦しくなったことは………」


ヘラ「…あなたは、もう『理の神』ではない」



エルター「!!!? え!?」



ヘラはジッと



エルターの全身を見る。





ヘラ「……………ベルと同じ……。あなたは、『チカラ』を放棄した。もう、あなたは………『不死』ではない」




………





エルター「……………え?」




ヘラ「…『チカラ』を放棄することは、存外難しくない。『チカラ』とは、万物のナガレそのものとも言える。そこに意思がのり、統治者ができ、『チカラ』を操る事ができる。『チカラ』と『操り手』は、本来別のもの…」


ベル「………」


エリー「………(知らなかった……)」




ヘラ「…例外として、ベルやあなたのような『大きなナガレ』から来るチカラは、同じように『大きなナガレ』から来るチカラの操り手のもとで、放棄を示す必要がある。これは、遥か昔、『ナガレ』の操り手が定めた、古の掟………知る者は、少ない」



エルター「……ぇ……それ…じゃぁ……私は…」




ヘラ「……………もう、あなたは『不死者』ではない。永遠の生命は、ない。あるのは、限りある生命。限りある選択………」







ジワッ





ヘラ「………」





エルター「………ぁあ………わたし……私は…………ニンゲンに……………」





カタッ




ベル&エリー「「!!」」







カランカラン……






『彼女』の顔から




仮面が落ちる。





ベル「………アワワ………///」←美人過ぎて狼狽


エリー「…………」←絶対態度に出さない




エルター「……………わたし………」




ヘラ「………『理の神』の役目は、終わった。……あなたを隠す仮面は、必要なくなった。……………もう、同じ存在ではな…っ!?!?」


ガバッ


エルター「っ…ありがとう…ありがとう!!!!…ヘラさん、大好きだよ!!」ギュッ



ヘラ「っ……! ……っはっ……離れろっ……! …///」ジタバタ








エリー「………(なんて珍しい………)」


ベル「………グスッ……」←泣き虫



エリー「………」チラッ


ベル「………」ズビズビ…



エリー「…感受性が随分と豊かですね黒猫ベルさん」


ベル「……アナタは…随分と能面ですね………仮面でもつけてるんですかウサギさん??…グスッ」プイッ


エリー「大きなお世話です」プイッ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ