第629毛 エルターズ・オリジナル.13 特別
……………
ジャック「これより、私ジャック・サンセイが、不死者様の希望『不死というチカラを捨てることができるか』について、調査致します。この際、この内容を秘密裏に行う必要があるため、行動の見守り兼介入の抑止として、エリザベスさんの『眼』、具体的には『二兎一兎及び『兎の耳』を使用していただきます』」
エリー「わかりました」
エルター「あ、あの…」
ジャック「はい」
エルター「エリーさんのお力って…」
ジャック「はい。彼女のチカラ『二兎一兎』は、『欲』が複数ある場合、満たすことができぬよう誘導することができる、というものです。また『兎の耳』については、本来の『眼』のチカラとは少し異なるのですが、私と同様、『噂』を含めた情報収集に特化したチカラです。このふたつにより、私の後方支援をしていただく形です」
エルター「な、なるほど…」
ミダレ「『二兎一兎』は、特に強力なんだよね~。邪悪なヤツらってさ、基本的に欲まみれだから、ハメやすいんだよ」
エリー「………」
ジャック「では、これより調査に入らせていただきます。先ほど、御時間を頂戴します、と話しましたが、とりわけリーブの民は『寿命』が我々と違う。不死者様であれば、なおさらですね。そのため、極力迅速に取り組ませていただきます」
エルター「うん! ありがとう!!」
ジャック「いえ。…それでは、これにて一端解散でしょうかミダレ様」
ミダレ「うん。そうだね~。ちょっと無理を言っちゃったけど、よろしくね!♪」
ジャック「承りました」
エリー「…はい」
そして
ジャックとエリザベスが退出を…
エルター「…あっ!!」
ミダレ「?? 不死者、どうかしたの~???」
エルター「…ぁ、ぇっと…その…」モジモジ…
ミダレ「ん~?? なになに~?♡」
エルター「…その…名前…を…」
ミダレ「名前?」
エルター「…うん。…その、リーブの民…スカルプ…君にね、不死者だったら、わかりにくいかなって思って…名前を、決めたんだ」
一同「「「!!!!!!」」」
エルター「!! だ、だめかな……??」
エリー「………」
ジャック「駄目という訳ではありません…が……なるほど……」マジマジ…
エルター「!?」
ミダレ「ウフフフフ…すっごいね不死者!!♬ メロメロじゃん♡♡♡ 名を改めるなんて、特にアタシ達はほとんどしないよ♪ これは是非とも結ばれてほしいね〜♡♡♡♡♡」
ジャック「……確かに………そうですね………」
エルター「え……///」
ミダレ「あっ、それでそれで?? なんて名前にしたの〜??」
エルター「う、うん。………『エルター』って、名乗ってるんだ」
…
……
経緯を説明中
………
ミダレ「へ〜。なんかロマンチック(魅力的)だね〜♡♡♡」
エリー「………」
ミダレ「エリーちゃんも羨ましいでしょ??☆」
エリー「っ! …そのような事はありません」プイッ
ミダレ「あっはは♡」
ジャック「……では、今後、不死者様の事はエルター様とお呼び致します。…場合によっては、セカイにも知らせましょう」
エルター「!?え!?」
ジャック「『不死』をお捨てになる事ができたらの話です。その場合は、エルター様の名の方が、色々と『やりやすい』かと」
ミダレ「確かに〜♪」
エルター「あっ…な、なるほど……」
ジャック「ではエルター様、これにて、調査のため行って参ります」ザッ
エルター「あっ、はい!!お願いします!!」ペコッ
エリー「……………」
ミダレ「エリーちゃん、悩ましげ〜??」
エリー「………いえ……私も、これで失礼します」スウッ
エルター「はい! ……!!」
シュゥゥ………
チョコン
エリー「では………」ピョコピョコ
エルター「………エリーさんって……いったい………」
ミダレ「あはは♡ いずれ教えるね♡♡ 『本人』からの許可が出たら♪♪」




