第625毛 エルターズ・オリジナル.9 ミダレ・サスーン
……………
ミダレ「ホント久しぶりだね〜♪ 髪切った??」
エルター「あはは、なんか会うたびに聞かれるけど、切ってないよ…。ミダレは、変わらなそうで何よりだよ」
ミダレ「ありがと〜♪♪ さっ、立ち話じゃなくて、アタシの家においで♡」
エルター「ああ、うん!」
………
ミダレの『お家』にて
ミダレ「ぜ〜んぜん『ソト』に行けてないからさ〜、退屈だよもぅ〜……」ズズズ…
ミダレは「マカイから貰ったの♡」と、コンスタントコーヒーをエルターへ振る舞っている。
エルター「…そうか……君は…より大変だからね……」ズズズ…
ミダレ「まっ、『仲間』たちがたくさん『ナガレ』てくるし、へこたれてちゃいられないからね〜…。で、不死者は、何かあったの? 来てくれたのは嬉しいけど、アタシに会いに来た『だけ』じゃないんでしょ??」
エルター「………うん」
エルターは、コンスタントコーヒーが入ったカップをテーブルに置く。
エルター「……実はさ…その………」モジモジ…
ミダレ「!?不死者がモジモジしてる!!めっずらし〜〜!!♬」マジマジ…
エルター「………///」
ミダレ「!!」ピーン
ミダレはニヤリと笑い、エルターへ顔を近づける。
エルター「!!」
ミダレ「………ふ〜ん………ミタマ(この場合、心)がミダレてるね〜…」
エルター「!」ドキッ
ミダレ「………ミダシタのは、誰かな?? ……はてさて……………でも………ん〜??」ズイッ
エルター「っ…ちょっ……ミダレ…近いよ………」
ミダレ「………」ジー
エルター「………ぁの……………」
ミダレ「……な〜るほどね!」パッ
ミダレは、エルターから顔を離す。
エルター「え!?」
ミダレ「………不死者、誰かに『トキメイてる』でしょ??」
エルター「!!」ギクッ
ミダレ「へ〜やっぱりか〜〜!!♡ すっご〜い!!♡♡♡ えっ、誰?? 同じ立場の御方? 天使? それともハンジンとか??♡♡♡♡♡」
エルター「……っ………」
エルターは目を伏せる。
ミダレ「?」
エルター「……じっ、実は………リーブの…」
ミダレ「え?」
エルターは顔を上げる。
エルター「…リーブの…民なんだ…。特別なチカラは…持っていないよ…」
………
沈黙。
静寂。
だが
『揺らぎ』はしない。
エルター「……………」
ミダレ「……………」
ミダレは面を食らったような顔はしているが、『ミダレ』てはいない。
ミダレ「………ふ〜ん……なるほどね………アタシの『場』で、良かったね不死者」
エルター「! ……や、やっぱり、マズイよね………??」
ミダレ「……………」
ミダレはその問いに答えず、椅子から立ち上がる。
ミダレ「………う〜ん……………」
エルター「ミ、ミダレ??」
ミダレは暫し部屋の中をゆっくりと歩く。
ミダレ「………どうするかな〜………不死者は友達だけど………これは………でも………」ブツブツ…
エルター「……………」
やがて
ミダレ「よし!!決めた!!」クルッ
エルター「!!」
ミダレ「不死者、そのリーブの民と『結ばれたい』んでしょ?? なら、協力してあげる♡」




