第616毛 語り
ラックスの部屋から出た二柱。
シャカ「…ふぅ……」
エルター「…シ、シャカ君……だ、大丈夫…かい??」アセアセ
シャカ「ぜ〜んぜん大丈夫じゃないよ! あ〜あ、失明しちゃうかもな〜!!」
エルター「!?え!?!?そっ、そんな………ご、ごめん……ど、どうすれば………」ワタワタ
シャカ「エルターさ〜ん、痛いよ~♡♡」チラチラ
エルター「!! ど、どうしたら………私にできることがあれば、なっ、なんでも………」アセアセ
シャカ「へぇ〜♪ な・ん・で・も??♡」
エルター「え!?う、うん!!」
シャカ「へぇ♡じゃぁ〜♪♪♪」ニヤニヤ
エルター「!!」ビクッ
シャカ「……アッハッハッハ!!♬ エルたんダメだよマジで♪ そんな安易に『なんでもする』なんて言っちゃあ♡」
エルター「…え??」
シャカ「まったく…相変わらず警戒心が薄いんだから……♪ 取り敢えず、また俺っちの部屋に行こうか♡」
エルター「!!……わかった………」
…
……
………
シャカの部屋
シャカ「…ふぅ…よいしょ」
シャカが椅子に腰を掛ける。
エルター「………」次いでエルターも座る。
シャカ「よしっと。まずは、状況を整理しても良いかい??」
エルター「え? あっ、うん………?」
シャカ「じゃぁいくよ☆ まず、エルターさん…いや、『不死者』と呼ぼうかな。不死者のあなたは、『ある出会い』により、『不死』を放棄する事を決意した。その際、今言った『放棄』というよりは、完全に『不死』のチカラを無くすつもりだったみたいだけど、『何らかの事情』でチカラは消えなかった。……しかも、『厄介なオマケ』まで付いた上で、ラックス君に宿った……という認識で良いかい?」
エルター「!」ズキッ
エルターは目を伏せる。
エルター「……うん…。その通り…だよ……………」
シャカ「……ふんふん……なるほどね〜…。で、その『チカラを放棄するきっかけ』が、今の旦那さんなわけかい??」
エルター「……………」
エルターは目を閉じ
当時を懐かしみながら
話し始める。
エルター「……うん………あの時…ね………」




