第615毛 『ミル』
…
……
………
コンコン
ラックス「!! はい!」
エルター「ラックス、私だよ。…入っても良いかい??」
ラ「あ、はい母上!!」
ガチャ
エルター「ラックス………大丈夫??」
ラ「は、はい! もうすっかり………???」
リンッ…
ラ「…!?」ザワッ
ラックスの全身の毛が
何かに怯えるような
何かに『ミラレル』ような
奇妙な感覚により
逆立つ。
そして
シャカ「やぁやぁ☆ はじめまして〜♪」ヒョコッ
ラ「!?」ビクッ
エルター「ラックス。いきなりごめんね…。ええと、きいた事はあるかもしれないけど、このかたは、シャカ☆リッキー(ゴータマ・イジッタールタ)様だよ」
ラ「!?え!?あ、あの、オシャカ様ですか!?」
シャカ「おっ♪ 俺っち、やっぱ有名だね〜♬」
ラ「……………」プルプル
エルター「あっ、そんなに緊張しなくてもいいよ。ええと、シャカ様とは以前にも助けて貰った事があるんだ。それで、体調が優れないラックスの相談をしたと言う訳だよ」
ラ「ぇ…ぁ…そ、そうなのですね………」
シャカ「そういうこと♡ って事でラックス坊や、ちょ〜っと良いかい??」ズイッ
ラ「!!」ビクッ
リンッ………
シャカ「ちょ〜と『ミル』よ〜♡」
ラ「…え…………ぁ……………」
シャカが
ラックスに目線を合わせる。
ラックスは
シャカの目を
見つめ返し……………
ズ…
ズズ……
ズズズ……
〘枯らせ〙
!!
〘枯らせ。枯らせ枯らせ枯らせ枯ら〙
〘〘黙ろうか〙〙
……!?
〘…枯らせ枯らせ枯ら〙
〘〘君は君として動くべきじゃない。君は、チカラだ。チカラは、使い手によって変わるんだよ〙〙
〘……枯らせ!!〙ヴンッ
〘〘!! っつ……〙〙
バンッ
…
……
シャカ「……っふぅ………やれやれ……」ツー
エルター「!!!?」
シャカの両目から
僅かに『血』が垂れる。
ラ「…ッハ…!! お、俺は……いったい………」
エルター「ラ、ラックス………シャカ……さま…だ、大丈夫……??」ワタワタ
シャカ「…ハハハ…何とかね………。ラックス君」
ラ「は、はい!!」
シャカ「………君……凄いね……。君は………かなりの傑物だよ」
ラ「……え?」
シャカ「………ふぅ……突然オジャマしちゃって、悪かったね☆ とりあえず、このまま安静にするといい。…また後日、様子をミに来るね♪」
ラ「えっ、あっ、は、はい!!」ペコリ
シャカ「うんうん♬ それじゃ、エルターさん、一緒に出よっか♡」
エルター「! あっ…え…あ、うん………」
ラ「……………」ジー
そうして
シャカとエルターは
ひとまず
ラックスのもとから離れた。




