第592毛 抱擁
エ「!!」
エクステのカラダが
光に包まれる。
テー「それじゃぁ、皆によろしく。あ、多分、カミガミも多少いるだろうから、かつての『戦い』の話が聴けるかもね」
エ「え!? あっ、はい!!」
テー「ハハハッ、まぁ元気で……あっ、あともうふたつ」
テーセウスは一呼吸おく。
エ「? はい…」
テー「…私が言わずとも、自ずと分かってくるかとは思うが……。いいかい。ウェーボ君は、まだ『死んでいない』」
エ「!!!?」
テー「記憶が戻った今なら、さいごの瞬間が多少わかるかな? 彼は『オニガシマ』に取り込まれた。そこに、確かに『存在している』ハズだよ」
エ「……!! ……お兄ちゃん…が……っ……」
テー「おっとまずい、もう消えちゃうか。もうひとつ!」
テーセウス「『不死者』ラックス・リッチ君の覚醒には、おそらく、君のチカラ…いや、『君が必要だ』」
エ「え!? そ、それは………ぁっ…」
言葉は途切れ
エクステはその空間から消えた。
テーセウス「……フフッ………君が……君たちが…成し遂げる事を、期待しているよ」
そして
テーセウスも消える。
…
……
………
エクステ「ぁっ………!! こ、ここは………」
シゲル「…エクステ。よくがんば」
アリガトネ「エクステちゃんっ!!」ガバッ
エ「!!!?ムグッ」
アリガ「良かった……心配しましたよ!!」ギュゥゥ
エ「……!! ……!!」ブクブク…
ヨル「………(私の時と同じ……)」
エ「…ァ…オニイチャンガ……テヲフッテ……」
ラキ「いやお兄さん死んでないよ!?」




