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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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第591毛 バック・エクステンション

〚バック・エクステンション(背景拡張/植え込み)発動中です〛



エ「………バック…エクステンション??」



テー「!!!! ………いやはや…まさか………」テーセウスは、何もない空間の中で天を仰ぐ。



エ「??? これって……いったい………」



テー「ハァ……エクステ。さっき危惧した通り、君はこれから、非常に危険な道を歩むことになりそうだよ」


エ「!!え!?」



テー「このチカラは、非常に…非常に強力かつ、使い勝手が良い。…ヘルセウス…いや、ウェーボ君の『植え込み』も組み合わせるとは、よほど君は恵まれているのか、はたまた『逆』か………」ブツブツ…



エ「……………」


テー「おっとすまない。まぁ、君が、かの不死…いや、ラックス・リッチ君を助けた時から、こんな感じになる気はしていたけどね」


エ「え!?わ、私がラックスさんを!?」



驚くエクステを、テーセウスはマジマジと見る。



テー「? ……そうか、気付いていなかったか……。ほら、シンシューク君が攫われて、ウェーボ君が君を呼びに来た時、君は、酔っ払いに絡まれている少年を助けただろう。あの少年が、ラックス君だよ」


エ「!!」


テー「無意識に、かと思うが、あの時君は『チカラ』を使った。私と同じ『拡張』をね」



エ「………」


テー「言葉の通り、『拡張』は、非常に幅を利かせやすい。君の場合、酔っ払いには『傷口を見て、痛そうだと思う感情』を、ラックス君には『痛みなんて平気だと思う感情』を、それぞれ拡げた形だよ」



エ「……あの時の……ヒトが………」



テー「まぁ、残念だったのは、その、ほんの少しの『発動』を、かの存在に悟られた事だが、まぁ後々バレると思うから、そこまで悪手でもなかったかな…。兎も角、君は、君自身のチカラとして覚醒した。……だから、もう…お別れのようだね」


エ「!!」




………


パリパリ……


パリパリパリ………


………



テー「ほら、時間がくるよ。…君の旅の再開だ」



エ「………」





エクステは、空間内を見渡した後、テーセウスを見据える。





エ「……あの……あなたは………」



テー「ん? 気にしなくていい。…こうなると思っていた。…私は、今を生きる者ではないからね。変に出しゃばったりはしないさ」



エ「………テーセウス…さん。……あの、昔の記憶は……」


テー「おっと、言わないでくれ。過ぎた事だ。……ただ、そうだな……復讐…とうか、仇討ちをお願いするわけではないが………否が応でも今後、かの存在らと衝突するだろう。…その時に、チラッと思い出してくれればいいさ」


エ「………はい」



テー「ハハッ、そんな辛気臭い顔をするな。私と同じ美形な乙女なんだから、しゃんとしなさい」



エ「…はい………って、え!?」



テー「ん??」



エ「…テーセウスさんって………まさか……」



テー「…おい君、こんな可憐な淑女をまさか……おと…」



エ「あ! いえっ、何でもありません!!」




……………

パリパリ

パリーン


[克服しました。元の場所へ戻ります]

……………

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