第586毛 拡げる
グラ…
グラ…
テーセウス「! おっと……(やれやれ…心配性だなあの女神は…)…さぁエクステ。沈黙は、肯定と受け取るぞ?」
エ「……………」
エクステは目を伏せ
その場から動かない。
そんな姿を
テーセウスは呆れたように見つめる。
テー「………(…見込み違い…かな……ラキ…)」
テー「……もう、良いか…。大人しくなったようだし、私が君に成ろう」
そしてテーセウスが
エクステへ歩みを………
…
……
ユラ……
………
テー「………?」
僅かな違和感
微かな『乱れ』
テー「………(……なんだ………なにか………)」
〘彼女は、そんなに弱くないよ〙
テー「!!」
〘あなたも知っているでしょう。彼女…エクステの本質を。エクステは、負けない。エクステは、誰よりも強い子だ。なんせ、最後まで僕のために『チカラを覚醒』させようとしていたからね〙
テー「!!………君は………まさか……」
〘さぁ、エクステ。遠慮することはないよ。君は、君には、無限のチカラと、信のおける『仲間』がいる。…それに……〙
〘『僕の植え込み』以上に、君たちは、繋がりができているんだよ。そう…君と不死者…ラックス・リッチ君とは、ね〙
…
……
エクステ「…………………」
エクステの周りが
揺らぐ。
〚背景 を 拡げ ますか ?〛
エクステ「……………」




