第581毛 探り合い
ラキ「…ヘラさんの言う通り、ボクはね…まぁ端的に言うと、暗躍しているヤツを『捻じ伏せたい』んだよ」
シゲル「ふむ…」
パンテーン「ね、捻じ伏せる??」
ラキ「うん。…本当は、エクステ『ちゃん』とラックスくんが戻ってきてから言おうと思ってたんだけどね。…まず、大きく分けると、このセカイにおいて、3つの派閥がある」
エッシェンシャルル「3つ…それは、テンカイ・マカイ・地上界リーブ、とは別物ですか??」
ラキ「うん。別だね。具体的には…」
※ラキ 説明中
この内容は、第518毛 ヤマザキ ハルトのパンプ祭り 8順目 結束
参照です。
………
メトリー「………」
キュレル「………(圧倒的キャパオーバーなのです)」
パンテーン&アーデランス「「………」」プシュー
シゲル「…なるほど……。して、皆様は『同じ志』かとお見受けしますが……『保守派』で、間違いないでしょうか??」
ヘラ「……………」
ラキ「…うん。そうだね。…保守って、なんか現状維持に徹してるというか、波風立てないようにしてるイメージ…想像をするかもしれないけど、そんな感じでもなくてね。常に『セカイはどうあるべきか』を、考えてはいるんだよ」
シ「ふむ………」
コーデルワイス〘…すみません、ひとつ、よろしいでしょうか?〙
ラキ「うん」
コー〘ありがとうございます。大まかな流れと言いますが、対立構造については、理解致しました。そのうえで、なのですが…。…『刷新派』は、具体的に何をしようとしているのでしょうか?? 今のお話しですと、詳細はつかめていなさそうではありますが、予想は立てられているのかな、と……〙
一瞬
空気がピリつく。
ヘラ「……………」
アリガトネ「……………」
モイスチャー「……………」
ゴーコン「……………」
ダカラ「………??(…風が……なんだか……)」
ラキ「……うん。そうだね。ワイスさんの言う通り、ヘラさんやボク、オルビスさん含め、あらかた予想は立ててるよ。多分、静観派の者達もその認識ではありそうだけど。………ええと、もう、言っても良いかなヘラさん?」
ヘラ「………なぜ……私にきく………」
ラキ「…いや、ヘラさん……もしかしたら、まだこの場にいる全員を、完全に『仲間』だとは思っていないんじゃないかな〜って………」
ヘラ「……………」
ラキ「…! (おや…これは意外にも……仲間認定してる??…)」ワクワク
シ「失礼」
ラキ「ん?」
シゲル「……大変恐縮ではあるのですが、それは、こちらも同じ事かと」
ラキ「!」
アリガ「!!」
シゲル「確かに、お話をきく限りでは、私達の目的や想いは、貴方がたと一致か、近いとは思います。ですが、結局、『保守派』とやらの貴方がた…無礼を承知で言うと、『保守派』を名乗っている貴方がたからの話しか聴いていません。つまり、偏った情報、と言う事です。こういう意味では、私達の方も、『信を置けるか』『仲間として見る事ができるか』は、まだ考え中です」
ラキ「………」
ヨル&アーディ「「ア…アワワワワ………」」バタバタ
モイスチャー「……シゲル様…」ドキドキ
パンテーン「……………」ジー
シャルル「………(パンテーン…シゲル様に対し、なんてアツい視線…)」ジー
シゲル「む? 空気を乱してしまいましたかね…? …無礼は承知です。ただ、これまでのやり取りから、貴方がたとは、腹を割って話がしたい。ある意味『探り合い』にはなりますが、まぁその方が良いかと考えます」
アリガ「……………」
ラキ「………アリーさん」
アリガ「! はい…」
ラキ「この勇者様は、やっぱり『他とは違う』でしょ?」
アリガ「………はい。そうですね……。ハテナの、言った通りでした…」
シ「む??」
ラキ「ははっ、そうだよね〜☆ いやはや、これだけの場で、これだけのカミを相手に、そこまで自分の想い、自分の考えを言える者なんて、3界でも多くはいないよ。いやぁ、すごいね」
シ「…褒められているのですかね? であれば、受け取ります」
ラキ「うん。褒めているのもそうだし、ある意味、見直してるかな。…だからこそボクも、包み隠さずに話がしたいなって、思い始めたんだよね。最初は小出しか、極力情報を少なめに、とも考えてたんだけど……うん。やっぱり、色々話すよ。良いよね? ヘラさん」
ヘラ「……………好きに……すれば良い…」プイッ
シ「む?」
ラキ「ああ、ヘラさんは優しいからね〜☆ もうヘラさんの中では、シゲル君達を『仲間』だと思ってるんじゃない?? だからふて腐れてるんだよきっと♪」
ヘラ「!!!!」キッ
ラキ「アハハ☆ ごめんごめん♬」




