第572毛 胸中
………
エ「そっか……勇者ヤマザキ ハルト様達とのやり取りの中で、私が姫様へ(わざと)襲いかかったんでしたっけ………」
※第297毛 判断 参照です。
ラ「はい。姫様が眠ることにより、コーデルワイスさんが(イシキだけ?)表に出られますため、幾分か、コーデルワイスさんのスキル『有象無象』の負担が減るのでは、との考えだったんですよね?? その……やり方は…多少強引だったようにも思いますが……」
エ「…アハハ……ごめんなさい……」
ラ「い、いえ! …ただ、姫様へは、後ほど、一言謝罪をされた方が良いかと…」
エ「そうですね〜。了解です!」
ラ「……………」
エ「ん? ラックスさん、どうしたんですか〜??」ツンツン
ラ「………ぁ……いえ………」
エ「!! (ラックスさんが、動揺しない!? 何事!?)……ぁ、あの〜………」
ラ「……………」
エ「…ラ、ラックスさん??……」
ラ「……エクステさん」
エ「は、はい!?」
ラ「………何か、抱え込んでいませんか??」
エ「!!え!?………」
ラ「………申し訳ありませんが、エクステさんがお休みの間、こちらに居ました。…エクステさん、相当、うなされてましたよ」
エ「…あ……えっと………私、何か口走ってました…??」
ラ「………すみません……」
エ「え!? あっ、いや、全然大丈夫…というか、むしろすみません! なんか、気を遣わせちゃって……」アセアセ
ラ「ぁ…いえ……」
エ「……………」
ラ「……………」
エ「………(ぇえ……き、気まずい……)」
ラ「………エクステさん」
エ「は、はいっ!!」
ラ「………俺は……」
ガチャ
モイスチャー「ただいま戻りました。…あ、エクステさん、お目覚めになられたのですね」
エ&ラ「「!!」」
エ「あっ、は、はい!!お、お陰様で…アハハ……」
モ「とりあえず、良かったです。アーデランス姫もお目覚めでしょうから、後々、様子を見に行ってきますね」
エ「わ、わかりました!」
ラ「………では、俺は、おいとましますね」ギシッ
エ「ぁっ………」
ラ「…エクステさん……お話の続きは、いずれまた……」ニコッ
ラックスはどこか寂しそうに笑い
部屋から出ていった。




