第571毛 逆夢
………
私
私はいったい
どうしたんだろう
平静を装うようにはしてるけれど
何故だか
鼓動がハゲしくなる。
私って
そんな
チョロかったっけ??
ぁあもう
何でなんだろう………
…
……
???「調子に乗るなよ。脆弱なヤツめ」
………?
??「そうそう。想い人を助けられなかったくせに、幸せになろうだなんて、虫が良すぎるよ」
………ぃや……だれ?? …やめて……
???「お前は所詮、誰かに護られていなければ生きていけない、愚かで、弱い存在だ。そんな存在が、『人並』の幸せを願うなど、笑止千万」
……そんな……私……私だって……いっぱい……チカラをつけて………
??「まだそんな戯言を言ってるの?? 結局今だって、勇者とやらの一団に、護られてるじゃん。それが、他力本願じゃないなら、なんだっていうのさ」
………それ…は……
???「見苦しい。いかにも、地上界リーブの民だな。貴様には、『想い人』とやらも、相応しくない」
………え?……
??「かの『ハンジン』も、今の『想い人』も、君なんかとは結ばれないんだよ。ほら、『ハンジン』が、今も苦しんでるよ〜」
………ぇ……………
〚………イタイ……イタイイタイイタイ………〛
!!!!
〚…タスケテ………タスケテ……ァァ…ナンデ…こんな目に………〛
……え…まさか……!!
〚タスケテ…イタイ……クルシイ……モウイヤダ…………タスケテエクステ!!!!〛
!!!!ウェーボお兄ちゃん!!!!!!
エクステ「っはっ!!はぁっ………」ガバッ
ラックス・リッチ「!!エ、エクステさん!?」
エ「…!? …ぁ、あれ………ここは………」
ラックス「宿です。エクステさん、アーデランス姫のスキル『眠り姫』で、眠っていたんですよ」
エ「……ぇ………ぁ………」
徐々に
エクステのイシキが
ハッキリとしてくる。
エ「…ぁ……お兄ちゃん……は……」
ラ「え??」
エ「………いえ、何でも…ないです……」
目の前に居る者へ
エクステは笑みを浮かべた。
 




