第570毛 過保護
現在
カリブ(ラキ)の部屋にて
アリガトネ「………」ゴゴゴゴゴ
ラキ「………やべ…。ぇえと…アリーさん…いったん、落ち着こうか…」
ヨル「!! で、では、貴方が…アリガトネ様…!!!」
シャルル「……(…この方が…)」
パンテーン「…(うわぁ…キレイ……)」
アリガ「………」ゴゴゴゴゴ
アーデランス「…な、なんかハゲしく怒ってそうですわ…」ブルブル
コーデルワイス〘…この状況を創った、ラキさんに対してでしょうか…〙
キュレル「…(というか、ポンポン神様が入り過ぎなのです。許容量が限界なのです)」
メトリー「…///」
キュ「だからなぜ母上は頬を赤らめているのです?」
ゴーゴン「…」チラチラ
モイスチャー「…女神アリガトネ様…ぁの…」
ダカラ「…(…風は穏やか…ということは…ウックとレレは、この方に怯えてはいない…でも…)」
アリガ「……ラキ様…貴方は…私の『お友達』に、何ということを…」ゴゴゴゴゴ
ラキ「あ~…えっとね、これには訳が……」
アリガ「……」スッ
ラキ「いやいや、胸の前で腕組まないで! 御伽噺始めないで~!!」アセアセ
シ「………」←ちょっと見てみたい
アリガ〚…むかしむかし…〛
ラキ「だ~! もう…ちょっとま」
ズズズ…
ヘラ・ルージュ「アリガトネ」
アリガトネ「!!」
ヘラ・ルージュの『圧』により
アリガトネは初めて
その存在に気が付く。
アリガトネ「…え…ヘラ・ルージュ様!? どうして…」
ヘラ「………私の事は…いい…。それより……あなた…無理やりすぎる…」
アリガ「っ…で、ですが…」
ヘラ「この狡知の神も、胡散臭いのは相変わらずだけど…考えがあってのこと…まずは、話を…聴くべき」
アリガ「………」
アリガトネは
ここで初めて
『全員』と『全体』を
見渡す。
アリガトネ「………!! …この…方々は……」
ヘラ「…なかなかに…破天荒な…集まり…」
ラキ「(う~ん、それヘラさんが言っちゃう?)」
アリガ「…ハテナの…勇者様…」
シゲル「む? 先ほど、ヘラ氏…失礼致しました…ヘラ様にも言われましたが、私の事でしょうか?」
アリガ「は、はい…。あの者は、明かしていないのですね…」
シ「少なくとも、私は存じ上げないですね」
アリガ「…そうですか……」
ラキ「…ぁの~」
アリガ&ヘラ「「…」」キッ
ラキ「ぇえ…ヘラさんまで……。とりあえず、ヘラさんが言ってくれたように、こうなっているのには、理由があります。まずは、聞いてくれるかな?」
アリガ「………」
アリガトネを取り巻いていた
『圧』が
和らぐ。
ゴーゴン「………」ホッ
アリガ「…良いでしょう。あの子に何をしているのか、話しなさい」




