第567毛 脚色
現在
カリブ(ラキ)の部屋
※第523毛 強行 の続き
シゲル「……………」
パンテーン「………エクステさん………」
ヨル「…こ、こんな………こんな……過去が………」グスッ
エッシェンシャルル「……ヨル………」
ヨル「…グスッ…エクステさん、前、『私も、昔は結構、暗い考えをしていた』って、言ってたの………。私……何も知らないで………」グスグス…
アーデランス「…いつも、明るく振る舞っていたのは………」
コーデルワイス〘……姫………ですが…おそらく…〙
アー「え??」
ラキ「……うん。コーデルワイスさんが察している通り、かな…。普通、この『ハンズ・ラビリンス』では、対象の動向が主で、文字として表されるんだよ。…だけど、おそらく皆へも今、ウェーボ君が『命を賭して』使用した『植え込み』の詳細についても、見えてるよね……?」
一同が頷く。
ラキ「………と、なると、まず、ウェーボ君の植え込みは、成功している。だから、エクステさんとシンシュークさんは、植え込み通りの内容で、この過去を記憶してるんだと思うよ」
アー「…つ、つまり……」
メトリー「…ウェーボさんが、何者かに襲撃され、命を落とした…という事になっている訳ですね……」
ラキ「……そうだね…。おそらく、植え込んだのは骨子だから、『辻褄が合う』ように、脚色はされてそうだけど……」
キュレル「…エクステさんが深く関わっていたからこそ、『自分の目の前で』とか、そういう脚色がされてそうなのです……」
ラキ「……ヨルさんに話した、エクステさんの反応からすると、おそらくそうだね………。………それにしても……」
ゴーコン「………」
ダカラ「………」←話が重すぎて未だついていけない
ヘラ・ルージュ「……………ラキ」
ラキ「………うん。…今、これが見えたって事は………」
モイスチャー「……『植え込み』の効果が、切れると言う事…ですね」
ラキ「………そう…だね…」
ヘラ「…………………………」
パ「…ぇっと……まだ、色々と混乱しているのですが…。エ、エクステさんの『スキル』…というか、『チカラ』は、別にあるって事で、合っていますか??」
ラキ「うん。その通りだよ。ややこしくはあるんだけど『エクステさんのチカラは別にあるがそれは色々と目を付けられやすいモノだから、植え込みのスキルを授かった』って、植え込みしたんだよ」
アー「………」プシュー
コー〘…姫……お気を確かに……〙
アー「…だ、大丈夫ですわ……。ですが、なんというか…こう……私の理解を超えた『有り得ない』事が続いているので……アタマが割れそうですわ………」
コー〘確かに、そうですよね……………!!〙
アー「?」
フワッ
ラキ「!! あっ……やべ………」
モ「!!これは………」
アー「??」
シ「! なるほど………ラキ氏。先程言っていた、エクステの心配をしているっていうのは……」
ラキ「………うん………」
ヘラ「…………………………」
パァァ………
部屋の隅が
白く光る。
アリガトネ「……………」ゴゴゴゴゴ
ラキ「………………やべ……………」




