第564毛 手玉/木霊
その
存在は
浸食を許さない。
『乱れ』を許さない。
乱すものは
乱し返す。
『彼女』は………
…
シンシュ「…っ…くそ…来てしまったか…」
エ「お、お父…さん…なんか…変…アタマというか…カラダ? に、直接、声が、響いて…」ブルブル
シンシュ「エクステ。『気』を乱されるな。…大丈夫だ」
エ「……」ブルブル
〚私の 場を 乱すのは だぁれ?〛
???「…『オニガシマのヌシ』よ。お前の場を乱したわけではない。これは、我々の問題だ。お前は関係ないし、我々はすぐに、この者たちを連れて去る。それで」
〚私の 場に イシキだけで来て 何を してるの?〛
???「…っ…。お前には、関係ない」
〚場を 乱そうと してるの?〛
イカ「あ~もう!相変わらず話が通じないな! 違うって!運悪くアンタの場との『境目』だっただけで、乱したわけじゃないから! だからもういいでしょ??」
〚場が 多くのチカラで 乱された。 私の可愛い子たちが 怯えている〛
イカ「だから違うんだって!!そんなつもりは」
〚私の 場を 乱した者 許さない。 乱した者は 乱し返す か 私のもとで 教育 する〛
???「…(…相変わらず、話が通じんな…。早急に撤退せねば…)オニガシマのヌシよ…」
ウェーボ「乱したのは、僕です」
???「!!!」
イカ「!!え!?」
シンシュ「!!」
エ「え!!?お兄ちゃん!?」
その空間が
また
僅かに
歪む。
〚私の 場を 乱したのは あなた??〛
ウェー「…はい。僕です。僕が乱してしまいました」
エ「お兄ちゃん!?なに言」
『ウェーボ・ワックスがすることに対し、一切の口出しはできない』
エ「!!!! っ……なに…これ…」
シンシュ「!! …ウェーボ…お前…」
ウェー「…すみません…。…オニガシマの主よ。すべては私の責。貴方様の考える事は、私が全て、受け止めます」
〚あなたが 私の 場を 乱した。 なら あなたは 私と一緒に 来てもらう〛
ウェー「はい」
エ「…!!…!!(やだ…やだ!!お兄ちゃん!!)」
シンシュ「…!!(ウェーボ…)」
〚じゃあ あなた 私と一緒に〛
ウェー「すみません、暫し、お待ちいただけますか??」
〚? 待つ理由など ない〛
ウェー「そう言わずに。ここまでしてしまったから、もうひと乱れ、しますね」スッ
〚!! なにを する気 ? 許さない〛
ウェー「!!ッグ…」
ウェーボを
ハゲしい『圧』が襲う。
〚乱した ものは 乱し 返す〛
ウェー「ッグ………」
エ「お兄ちゃん!!!!」
エクステが叫ぶと同時に
エクステの周りが
『揺らぐ』。
それを
主は
見逃さない。
〚? 乱したのは あなた?〛
ウェー「!!違う!!彼女…エクステは関係ない!!乱したのは僕です!!!!」
主の圧が
エクステに向かおうと………
〚う〜ん、念話には念話かな〜♡ギスギスしてても、何も生まないよ♪『洗練マイギス』〛
〚!!〛
別の存在の『声』が
その『場』に
木霊した。




