第541毛 音を立てて
………
イカレス「…はぁ?? わかってない?? 何がだよ!?」
シンシューク「全部だよ。いいか、ウェーボは、己の行いを悔いている。悔いているからこそ、殻にこもらず、『情報屋』として動いている。テメエらみたいなクズの『情報』を、余す所なく得られるようにな」
ウェーボ「……………」
???「………」
イ「っ…はっ!! ウザイウザイウザイ!!いいか!!操られる方が、騙される方が悪いんだよ!!」
アリガトネ「………」
イ「偉そうに言いやがって!!結局キミ達は、簡単に操られる!!騙される!!そんな存在なんだ!!だったら、大人しくボクらの思い通りに」
エクステ「ひどい……」
イ「!!」
シンシュ「!! ……エクステ………」
エクステ「………そんな……そんなふう…に……思われてるの? ……自分たちより…チカラがなければ…操っても良いって………。…私達は、そん…そんなに、弱いの??」
ウェー「……」
アリガ「………エクステちゃ」
???「そうだ。お前達は弱い」
アリガ「!!」
エ「………」
???「お前達は、自分達で生きていくとほざいた結果、互いを罵り、裏切り、責を押し付け、都合の良いように立ちふるまう。かと思えば、我々『テンジョウの者』にすがる。泣きわめく。祈る。実に愚かだ」
エ「……………」
???「いいか小さき者よ。お前達は弱い。お前達は脆い。だからこそ、コヤツが言う通り、我々がお前達に、生きる意味を与えてや………!?」
…
……
フワッ
…
シンシューク「?? ………(なんだ……エクステの周りに………何か………圧のような………)」
???「……………」
イ「?? どうしたのオジサン?」
エクステ「………スキルは………カミサマ…は………ワタシタチハ………」ブツブツ…
シンシュ「エ、エクステ…」
アリガトネ「エクステちゃん」
エ「……………」ブツブツ…
アリガ「エクステちゃん」ガシッ
アリガトネは
エクステを正面から見据える。
エ「………」
エクステは
虚ろな目で
アリガトネ『の方向』をみる。
アリガ「………(まずい)……」
スゥ…
アリガ「エクステちゃん。私達が初めて会った時の事、覚えてる?」




