第538毛 口調
………
僕は
罪を犯した
過ちを犯した
例え
『操られていた』としても
ヒトとして
己として
やってはいけない事をした
所詮
僕は
数多の『人形』の中の
一部に過ぎない
でも
僕は
僕は
この『チカラ』で
見返してみせる
………
???「……………」
アリガトネ「…思案しても無駄ですよ。貴方の『本体』がここに居ない以上、いかに貴方であっても、『条件』を満たした私の前では無力です」
エクステ「……じ、条件……??」
シンシューク「……エクステ…」
エ「え?」
シンシュ「…なんで、お前がこの女神様と知り合いなのかは、いったん置いておく。……女神…アリガトネ様は、その真名の通り『有り難い』事象を引き起こすことができる。ただし、この御業を『地上界リーブ』で起こすためには、条件が必要なんだ」
エ「………」
シンシュ「先程、俺はいくつか『状況的にあり得ない』と思わしき内容を、アッチ側やエクステに問いかけたな。これは、『あり得ない』つまり『有り難い(起こり得る事が難しい)』事を明白にする事で、アリガトネ様が『顕現』するのを手引きした、という形になるんだよ」
エ「………有り難い………事……」
ウェーボ「普通に考えたら、ちょっとわかりにくいよね…。ただ、本来は、起こり難いからこそ『有り難い』『有り難う』『ありがとう』と、その出来事自体や、その出来事を引き起こした者に対して、敬意と感謝を込めてあらわすものなんだよ」
エ「………そう……なんだ………」
アリガトネ「……詳しく、説明くださり、ありがとうございます…」
エ「……お…アリガトネ様…」
アリガ「! あら、もう、お姉さんとは、呼んでくれないのですか??」
エ「!! え……いいの……ですか??」
シンシュ「…え……ちょ」
アリガ「もちろんです。前みたいに、くだけた口調で、お願いね」ニコッ
ウェー「……………」
エ「……じ、じゃぁ……お姉さん…」
アリガ「はい」
エ「………お姉さんは、どうして…私達を、助けてくれるの??」
アリガ「………」
アリガトネは、フッと
正面を見据える。
アリガ「………エクステちゃん…。貴女のような……『芯を真に捉える者』が、今、必要なのです…」
エ「……え??」
アリガ「……フフフ♪ ただ、それを言ったら、私が『キレイなミタマ』だって、自分で言ってるようなモノですね…ウフフフフフ………♡」
シンシュ「……………」
ウェーボ「……………」
エ「………お、お姉さん?」
アリガ「…ッハ!! ゴホンッ と、とにかく、貴女に会って、貴女とお話しする事で、貴女が非常に『キレイ』なミタマを認識できる『キレイなミタマの女の子』であることを知りました。ただ」
アリガトネは僅かに目を伏せる。
アリガ「……私のチカラのひとつで、『今のような、危ういミライ』がある事を、把握しました。……貴女は、貴女とその同志たちは、こんな場所で、理不尽に終わるような方々ではない。……だから、私は守護者……ボタニストの長や、『その他』へ、色々と話しておいたのです」
ウェーボ「……………」




