第51毛 幕間3 創作
騒動解決後、ウタゲまでの合間
シ「そういえばメトリー様、何気ない質問なのですが、よろしいでしょうか?」
メ「え?はい、何でしょう??」
シ「ハザマのセカイに関しては、資料が少ないと聞きましたが、どのような書物等があるのでしょうか?私も、調べてみようかと」
メ「勇者様のお手を煩わせるのは…」
シ「いえいえ、マカイの事に繋がるかもしれないので」
メ「そうですか…ありがとうございます。ええと、大体は、ハザマのセカイに迷い込んだ、あるいは声や物音を聞いた等の体験談を集めた記録と、そこからの推測論です」
シ「ほうほう」
メ「あとは…そうですね…創作文とか、でしょうか?」
シ「創作文?」
メ「はい。ハザマのセカイの解明はまだまだなので、少しでも知ってもらうために、色々と工夫をこらしているようです。それこそ、若者向けに恋愛風とか」
シ「え??」
パ「あ〜、アタシもいくつか見たことあるよ」
メ「有名なのは、『アラブる!ターフネス』というドタバタ恋愛話でしょうか」
パ「知ってる〜!!荒ぶってて面白いですよね」
シ「何だかギリギリのタイトルだな」
パ「また?」
シ「あまり聞きたくないような気もしますが、どのような内容なのですか?」
キ「勇者様!! 私、ちょうど借りてきてます! お読みしますね」
シ「え?ああ、よろしくお願いします」
キ「はい!じゃあ読みます! え〜っと…『逝っけな〜い!!恥骨恥骨〜』」
シ「ちょっと待て」
キ「え?」
シ「ああいや、すみません…聞き慣れない言葉というか…」
パ「なんだよシゲル?これは、ハザマのセカイにいる女の子が、天界や地上界にも逝けない中走り出したら、恥骨が見えてて恥じらってるんだよ。かわいいじゃん」
シ「情報量が多くてバグりそうだ」
キ「続き読みますね!!」
シ「…はい」
キ「『えっほ、えっほ…キャぁ!! …も〜私ったら跿死〜!!誰かとぶつかっちゃっ…!!』『大丈夫かい?』『ヤダ…逝け面!!』」
シ「ストップ」
キ「え?」
パ「今度は何?」
シ「いや…もういいかな…」
パ「何でよ〜?このあと逝け面から食べ物を恵んでもらって『召し上がれ』の言葉から天界へ召されそうに」
シ「遠慮する…すみませんお二方、充分に情報は得られました」
メ「は、はい…」
キ「全然話してないのです〜」
パ「あ、ちなみに、アーディ姫の愛読書だよ」
シ「は??」




