第534毛 保清
エ「お父さん!!」
ウェーボ「…シンシュークさん……ご無事で……!!」
シンシューク「…ぁあ。何とか…な。…いや、実際、あんまり無事ではなかったんだが……」
3名は
再会を喜び合う。
イカレス「……なぜ…だ?? ……君、チカラ…スキルを使う『気力』を落としていたハズ…。抜け出せるわけが……」
シンシュ「ああ。流石にダメだと思ったよ」
イカレス「……じゃぁ…いったい…」
シンシュ「ん? お前が大人しく退治されるんなら、教えてもいいぜ」
イ「!!…っち……生意気な……!!」
イカレスの『圧』が
強くなる。
それを
イ「……!!………」
シンシュ「残念だったな。『目移りの至り』」
イカレスの『圧』が
『小さくなる』。
イ「………キサマ………」ギリギリ…
シンシュ「少し黙っとけ。イカレ野郎」
シンシュークは
改めてウェーボとエクステを見る。
シンシューク「二人とも、すまない。俺がヘマをしたせいで、危険な目に…」
エ「ううん!!大丈夫だよ!!お父さん……良かった………」グスッ
シンシュ「……エクステ……すまなかったな…」ナデナデ
ウェ「…シンシュークさん……いったい…何が……」
シンシュ「ああ。 今回の依頼『貴殿の技量とスキルを評価し、ある助力を頼みたい』というやつだったんだが、そもそも最初からきな臭くてな…」
ウェ「…? それは……」
イカレス「貴様ら!!呑気にベラベラ話してんじゃねぇ!!」
シンシュ「ん?? うるせぇな。黙っとけっつったろエセハンジン」
エ「!?ハンジン??」
イ「…っクソが………でも残念だったね!!ボクには、『オジサン』から任された『人形』たちが居る!!コイツラなら……」
イカレスがそう言うと
その場に
数多の者があらわれる。
エ「!!」
ウェ「………っ………」
シンシュークは、ウェーボの反応をうかがいながら
シンシュ「…おーぉー…随分集めたねぇ……。コイツら…いや、この『ヒト』たちは、操られてるだけなんだっけか??」
シンシュークの問いに、イカレスはにやりと笑みを浮かべる。
イ「その通りだよ♪ 下手に傷付けたら、そのヒトは一生を棒に振る事になるんだよ!! だからさ、わかってるよね??♡」
ウェ「………っ相変わらず……卑怯な………」
エ「………(相変わらず…??)」
シンシュ「……………」
イ「………?? なんだその目は?? 少しは焦ったらど…」
〚『保清』〛
…
刹那
有象無象が
次々と『意識を失い』
倒れていく。
イカレス「!?!?」
エ「!?」
ウェ「!!!!これは………!!そうか……」
シンシューク「ああ」
シンシュ「ボタニストさんが、手助けしてくれたんだよ」




