第533毛 駆け引き
………
エクステ「…っ……お兄ちゃん……この……ヒト…な、なんか………」ブルブル
ウェーボ「…エクステ。『気』をしっかり保つんだ。……『彼』は、ヒトじゃない…」
エ「!?え!?」
かの者の発する『圧』が、二人を襲い続ける。
??「! ふ〜ん……。…キミ、『覚えてるの』?? 記憶、消したハズだったんだけどな〜」
ウェ「……………」
エ「え!? お、お兄ちゃん……この…誰かさんと、会った事があるの??」
ウェ「………ぁあ。……だが、今は…」
??「あっ!!そうだね♡ ワチャワチャしてる場合じゃなかったよ♬ 『オニガシマ』の近くだと、尚更だね。って事で、ウェーボ君、大人しく、ボクにかけてるスキルを解除してくんない??」
ウェ「……すると思うか?」
ウェーボの問いに
かの者は
笑う。
??「うん。君はするさ。だって」
エクステ「…っ!! カハッ!!……ゥ゙………」
ウェ「!!!!エクステ!!」
エクステは、その場に膝から崩れ落ちる。
エ「……っ…ぃ……息…が……できな………」
ウェ「!!」
??「ボクだって穏便に済ませたいんだよ? 苦しませたくはないさ。…だけど、君がそんな態度だったら、彼女の『ミタマを折る』か『気を落とす』かな」
ウェ「!!!!………その……チカラ………お前は……イ」
??「おっと、それ以上言ったら、もう彼女を確実に『折っちゃう』よ」
ウェ「!!………クッ………」
??「さぁさぁ♡ 君には、選択肢なんてないんだよ♪ はやくスキルを解除しなきゃ♬」
ウェ「……………」
スッ
??「!! お、エライエライ♡ 聞き分けが良い子は好きだよ〜♡♡」
かの者が自由になる。
エ「……ゥ゙……」
ウェ「エクステ!!」バッ
エ「……ぉ…にぃちゃ……」ハアハア
??「まぁボクは優しいからね♡ さっきも言った通り、苦しませたいわけじゃない。…ま、『この先』は苦しむことになるかもだけど、そこは置いておいて♡ …そろそろ、観念してもらおうかな〜」
ウェ「……………」
かの者が
ウェーボ達へ
歩みを進めようとした
刹那
??「………ん??」
かの者は
僅かに
違和感を覚える。
そして
『本能的に』
一歩
後退する。
と
同時に
…
ブンッ
??「!!」
ウェ「!!!! …これは……」
かの者と
ウェーボ達の間に落ちていた
『木の枝の一本』が
不意に
巨大化し
彼等を隔てる。
エ「……っはぁ…ハァ………え??」
ウェ「……これは……この…スキルは………」
「…甘いな。『イカレス』。…俺から『目移り』するとは」
??(イカレス)「!!っち………」
エ「!!お父さん!!」
シンシューク「…二人とも、遅れてすまない」
正真正銘の
シンシュークがその場にあらわれた。




