第527毛 発覚
……
え?
酔っ払い「っ……な、んだ……急に…痛みが……」
男の子「…??……!!あ、あれ………俺は……痛くない……???」
………
酔っ払い「…ぐっ………まさかキサマ……スキル…か?……この俺に、なんかしやがったな!!」
酔っ払いは叫び、何故か痛む脚に力を入れ、立ち上がる。
危ないっ!! また……
そう思った
その時
風が吹いた。
ボタニスト1「ご歓談中失礼致します」
酔っ払い「あ゛あ゛!?」
ボタニスト2「失礼するっす〜。どうみても揉め事っすね〜。アタシ達の出番っす〜☆」
酔っ払い「なんだぁテメエら!?邪魔すんじゃ………」
酔っ払いがボタニストさん達へ敵意を向けた瞬間
不意に『勢い』がなくなったかのように、その場にへたり込んだ。
酔っ払い「…ぅ………ぉ………」
ボタ1「アナタは暴行の現行犯。そしておそらく、窃盗もですね。『私の範囲内にトリこみます』」
ボタ2「…相変わらず、容赦ないっすね〜…っと、大丈夫っすか?」
ボタニストさんの一人は、倒れている男の子に手を差し出す。
男の子「あ…ありがとう…ございます」スクッ
ボタ2「おっ、痛そうなのになかなか強い子っすね〜♪ エライエライ♡」ナデナデ
男の子「っ/// ぁ…い、いえ、それが……」
ボタ2「?」
ボタ1「………これは……」
ボタニスト1は、僅かな違和感を覚える。
酔っ払い「……ッグ………」
酔っ払いは、怪我をしていない脚(膝あたり)に痛みを感じているように見える。
ボタ2「どうしたっすか? レ……ボタニスト2号!!」
ボタニスト1(ボタニスト2号?)「何ですかその呼び名は…。しかもなぜ私が2番目なのですか…」
ボタ2(ボタニスト1号?)「細かいことはいいんす。…それより、なんかおかしい感じっすかね……」
ボタニスト2も、酔っ払いと男の子を交互に見る。
ボタ1「…はい。……まるで、『痛みが移った』かのように、見えます……………!!」
ボタ2「今度はど…!!」バッ
ボタニスト2名は、群衆を見渡す。
…
……
ボタ1「……………」
ボタ2「………一瞬でしたが……『強大な圧』が………」
ボタ1「……『レディ・ハーピー』」
ボタニスト1は、『狩り場』を展開させる。
ボタ2「!! ……助かるっす……。とりあえず、彼等をアタシ達の拠点に連れてった方が良いっすかね……」
ボタ1「………そうですね……。…!! ただ、この子は…」
ボタ2「え??」
………
なんだか
よくわからないけど
とりあえず、ボタニストさん達のお陰で
あの男の子は助かったのかな…
良かった…
………それにしても…
さっきのは……
ウェーボ「エクステ!!」ハァハァ
エクステ「!! あれ、ウェーボお兄ちゃん!! ど、どうしたの? そんなに慌てて…」
ウェ「ハァハァ……良かった…『君は無事だったね』…」
エ「え??」
ウェーボは整わない息のまま、エクステへ告げる。
ウェ「エクステ…落ち着いて聴いてくれ…。…シンシュークさんと…『念話』が通じなくなった」
エ「!!え!?」
ウェ「……おそらくシンシュークさんは、何者かに襲われている」
………
ボタニスト1「…この子は…おそらく…」
ボタニスト2「?」
ボタ1「…アナタ、お名前は?」
男の子「えっ…あ、はい!! 俺は、ラックスって言います!!」
ボタ2「!!あ、スカルプ・リッチ氏のご子息っすか!!」
ボタ1「…忘れ過ぎですよ……ボタニストともあろう者が……」
ボタ2「アハハ………」




