第496毛 変体
………
数多の存在が
薄れ
消えていく。
黒猫「………」
ボールド「…死の神さんのとこへ行ってんのか?」
黒猫「…はい。彼等は……『囚われて』いた存在…本来は、そもそもそんな『事象』は発生しないのですが……」
ボー「ん? なんか訳ありかい?」
黒猫「……はい」
ボー「そうか悪かったな! 詮索はしねぇよ」
黒猫「…ありがとうございます」
ヨル(ヒルデ)「………みんな……」
黒猫「………(ヒ…いえ、ヨルにも、確認したい事はありますが……まずは…)」
「………さて」
その空間に『静けさ』が訪れると
かの者は
ヨル(ヒルデ)達へ向き直る。
ヨル(ヒルデ)「??」
黒猫「……………ヨル。それと、ボールドさん」
ヨル(ヒルデ)「は、はい!!」
ボー「ん?」
黒猫「………私の側から、離れないでください」
ヨル(ヒルデ)「…え??」
ボー「………なんか怪しい感じはたしかにあるが、そんなに危険なのか??」
黒猫「………彼は」
「アッハハ☆」
黒猫「!!」
ツカツカ…
ツカツカ…
黒猫「……!!」
「…そんなに構えなくても大丈夫ですよ。ベ……いや、黒猫さん。ボクは今、あくまで『意識ウツシ』でここに居るだけですし、そもそも敵対は望んでいないので」
黒猫「……………」
ヨル(ヒルデ)「………えっ……あ、あなたは……!?」
刹那
かの者の
姿が
変体していく。
…
……
………
「…ふぅ。…いやぁ、なかなか骨が折れたな。『彼女達』のパパを演じるのは」
ボー「…演じる?」
ヨル(ヒルデ)「……………」
黒猫「………なぜ…アナタが今…ここに……………。………『大天使』カブリエル」
カブリエル「あっは☆直球ですね〜♬」




