第495毛 背負うもの
……
《洗浄 ひとやものをあらう》
……
ヨル(ヒルデ)「………」
??「…ふふっ……アナタには…絶対に、こんな気持ちになる事は、ないと…思っていたけど…」
?? は、ヨル(ヒルデ)へ、笑顔を向ける。
??「アナタは、アナタらしく、生きてね。……私達の分も」
ヨル(ヒルデ)「!!」
パパ?「………」
……
《洗 (シャン ーン) ひとや のを らう》
……
?「………ヨルさん……ありがとう…ございました………僕も…僕が……やってきた事は、変えられないですが……。反省しても、遅いですが……ヨルさんのように生きられなかった分は、戒めとしてミタマに刻みます」
???「……はっ……みんな、次々と手のひら返しやがって……」
?「アハハ……だよね………。でもさ…」
???「わかってるっつの」
??? は、ヨル(ヒルデ)を見る。
???「……俺はな、こいつら見たいに割り切れん。…やってきた事は、そりゃぁ、省みるべきだとは思うが、お前に感謝なんてできない」
ヨル(ヒルデ)「………はい……」
???「……ただな、お前が『強い』って事は、良く分かった。そこのボールドとか言うヤツが言ってたように、気持ちの面がな」
ヨル(ヒルデ)「…!!」
???「まっ、元々のチカラも桁違いだから、だいぶ隙なしだよな…。っと、余計な事はいいか……。…俺は、お前のその『気持ち』に、勝てねぇって思った。…同時に、お前なら、逆境の中でも生きていけんじゃねぇかって、感じた」
ヨル(ヒルデ)「………」
……
《洗(シ ーン) ひ や を らう》
……
??? は、フッと息を吐く。
???「お…いや、ヨル。道は険しいかもしれねぇが、俺が…俺たちができなかった事、見えなかったもの、『成すべきだったこと』が、ヨルにはできるはずだ。…俺たちの分まで、せいぜい気持ちを折らずに頑張りな」
ヨル(ヒルデ)「…は、はい!!」
パパ?「……!! そろそろ…時間だね…」
ヨル(ヒルデ)「!! 皆さん…!!」
?「…では、お元気で………ヨルさん、ボールドさんに、黒猫さん……ありがとうございました」
???「………いきなりコッチに来るんじゃねぇぞ」
??「………さようなら」
子どもが
?? の手をキュッと握る。
子ども「………」
??「……本当に、ごめんなさいね………マ……私が、弱かったせいで………」
子ども「………ううん」
??「…怖いわよね? ごめんね……。でも、すぐにパパともまた会えるみたいだから」
子ども「大丈夫。…『ママ』と一緒だから」
??「!!!!」
ボールド「お…フッ…そうか……ボウズ……」
子ども「………ママ…ずっと一緒だよね??」
??「…っ……ぇえ。…ええ!! ママは、ずっと一緒にいるわ!!今度は、もう間違えたりしない。もう、逃げたりしない。……だから…」
パパ?「ああ。また、三人一緒になろう」
子ども「うん!!」
??「はい!!」グスッ
そして
彼等が消えると
……
《洗(シ ン) ひ を ら 》
……
……
《 》
……
……
《 》
……
……
《 リ 》
……
……
《 リ ン 》
……
{スキルが覚醒しました}




