第484毛 距離
??「………ぇ……」
ボー「お、気づいてなかったのか…そいつは悪かったな…。だがよ、子どもってのは正直なもんだ。だからこそ、善にも悪にも染まる。一番近い存在である、親の言う事にも染まっていく。さっき黒猫ちゃんが指摘していたのは、そこじゃぁねぇのかい?」
??「………」
子ども「…」
ボー「…なぁ、ボウズ」
子ども「!!…なに?」
ボー「『ママ』、好きか?」
子ども「……うん、『ママ』は…好き………でも…今は…好きじゃない…」
ボー「そうか。それは、なんでだ?」
子ども「…『お母さん』は…ボクにウソをついたし…それに…悪いことを、良いことだって、またウソをついてる…」
ボー「なるほどな。ってことはボウズ、お前さんは、パパや『ママ』のしてきた事が、悪い事だって、思ってるんだな」
子ども「…うん」
??「……」
ボー「よしよし。なかなか物事をみている子どもだな。…っと、俺が出しゃばり過ぎたか…お母さん…いや、ママさんよ。何となく、わかったかい?」
??「………」
ボー「まっ、俺が言うのはここまでにしておくか! そんじゃ」
ボールドはヒルデの背中をバシッと叩く。
ヒルデ「!!」
ボールド「あとは任せたぜ。ヨル嬢ちゃん」
黒猫「そうですね」
ヒルデ(ヨル)「…ぇ…えっと…」
黒猫「遠慮する事も、臆することもありませんよ。アナタの想いを、言葉で、態度で、伝えてください」
ヒルデ「は、はい‼」
ザワザワ…
ザワザワ…
空間が
ざわついている。
有象無象が
ざわついている。
ヒルデ「……」
ヒルデ(ヨル)は暫し、目を閉じた後、
ゆっくりと開く。
ヒルデ「…聴いて…ください」




