第466毛 イザナミ/イザナギ
それは
アタマが冴え渡るような
何かが変わっていくような
不思議な感覚でした。
例えるなら………
……
いや……
何も思い浮かびません……。
………
???「…グッ………!!ん…ん??」
?「!! あ、あれ………おさまった……?」
??「………俺もだ……………何だったんだ??……」
………
アーデランス「……………」
コーデルワイス〘姫!? 姫、大丈夫ですか!?〙
アーデランス「………はい……こ…これは……」
コー〘え? ……!!〙
ハザマを介してはいるが
アーデランスの中にいるコーデルワイスへも
『ソレ』が流れ込んできた。
《イザナミ(誘身)/イザナギ(誘気) 対象を選定し、特定の行為に誘う。これは不特定多数にも可能。また、自らを傷つけようとする対象の場合、対象の数・存在に関わらず眠りに誘う。これは、自身の判断で解除できる。これは、『スキル』によって打ち消されない》
コー〘!!………これは……〙
アー「………スキルが……変わって…いや、『覚醒しました』的な声がアタマの中に聴こえましたわ…」
コー〘覚醒……ですか……では、これが、姫の、本来の…〙
アー「………私の……チカラ………」
ピキ…
ピキピキ……
コー〘!!〙
アー「!?な、何だか、変な音が……」
???「おっと、早いねぇお姫様」
アー「!?」
コー〘!!なっ……〙
コーデルワイスの『映像/影像』のスキルによって映し出されたモニター越しに、声が聴こえる。
??「あれ、もう出番終わりなのかよ」
?「何かもうちょい暴れたかった気もするが……」
アー「…え……アナタたちは……いったい…??」
???「まぁ、気にすんな。姫様の『記憶の一部』だと思えばいい」
??「そうそう。とっとと忘れちまいな〜」
?「あ〜あ、なんか拍子抜けだぜ」
???「違えねぇ。アッハハハ!!♪」
男達は笑い合う。
ピキピキ…
ピキピキピキ…
パリパリ…
パリーン
【克服しました。元の場所へ戻ります】
コー〘…姫…おそらく、時間です〙
アー「え…あ……」
ひとしきり笑い合った男達は
アーデランスを見据える。
??「覚醒したスキルなら、どんなやつもイチコロだろ」
?「確かにな。なんか羨ましいぜ」
アー「…あ、あの……」
???「じゃぁな。お姫様。アンタを待ってるヤツラが、きっと首を長くして待ってるぜ」
アー「………は、はい!!」
…
……
………
アーデランス「……!!あっ……ここは……」
コーデルワイス〘…帰ってきましたね。姫様〙




