第459毛 声3
………
アーデランス「…シャルル…エクステ…それに、シンシュークさんまで…」
コーデルワイス〘姫、少しずつ、思い出してきました?〙
アー「……はい…ぼんやりと、ではありますが……えっと、コーデルワイスさん、ですよね?」
コー〘はいそうです。……あっ、あれは…〙
アー「え??」
………
…
……
スカルプ「ラックス、あまり無理はしないでくれ。ここの所、ずっと依頼を受け続けているじゃないか」
ラックス「大丈夫です父上。依頼を通し、母上の所在について、何か情報を得られるかも知れませんし……。何より俺が、居ても立ってもいられないんです…。じっとしていられないとうか…」
ス「…ラックス…お前が、メトリーを…いや、家族皆を気にかけてくれている事は、良く分かっているつもりだ。…ただ……ただな……」
ラ「父上?」
ス「…すまない……。…お前まで、居なくなってしまうかも知れない、と考えてしまってな…」
ラ「……父上…」
ス「…ハハハ…演技でもないな。忘れてくれ…と言いたいが、本当に無理や無茶はしないでくれ」
ラ「…はい!!」
パタパタ
使用人1「スカルプ様!!」
ス「ん? どうした?」
使1「キュレルお嬢様が、またお部屋にいないのです!!」
ス「!!」
ラ「…キュレル……」
ス「……ヴッ…」フラッ
ラ「!?父上!!大丈夫ですか!?」
一瞬ふらついたスカルプだが、何とか倒れず、自力で持ちこたえる。
ス「…ぁあ、大丈夫だ。…キュレル…」
ラ「…おそらくまた、図書館等へ行っているのでしょう…依頼前に、立ち寄ってみます」
ス「…すまないな……」
ラ「いえ…父上の方こそ…」
………
アーデランス「…スカルプ様…ラックス…」
コーデルワイス〘以前お聴きしましたが、この頃は、メトリーさんとキュレルさんのスキルが『絡まり』、かつ規則を守れなかったため、メトリーさんのカラダにミタマが移っているキュレルさんが、ハザマへ囚われているのでしたっけ?〙
アー「…はい、そうですわ……図書館で何度か、キュレルさんを見掛けて(お忍びではなく父上と一緒ですわ)、話しましたが……まさか、『入れ替わっている』とは思いませんでした…」
コー〘…そうでしょうね……〙
………
…
ラ「では父上、行って参ります」
ス「ああ。気を付けて」
ラ「はい!!」
ラックスがスカルプに背を向けた時
パタパタ
使用人2「スカルプ様」
ス「!! …なんだい?(これ以上、何も起こらないでくれ)」
使用人2「ご歓談中に失礼致しました。今、門の前に、パンテーン様か来ています」
ラ「え、パンテーンが??」




