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第451毛　実験

………

教会の者「…間違いありませんね」

ゴウ「………『眠り姫』……と……」

教「はい。非常に稀有なスキルです。名称は姫様に相応しいかもですが…これは……」

シュク「……『強制的な発動』ですか…」

教「はい。『自身に危害が及びそうになった際、自身に敵意を持つ対象を眠らせる。同時に自身も眠る』というものみたいですね。…スキルにありがちな『曖昧』な説明です」

アー「………」

教「…『敵意』が、どのくらいのものかが分からない上、強制的に発動した場合、姫自体無防備になりますね…例えば、時間差で襲われた場合は、ひとたまりもありません。…そのような状況にならないことが第一ではありますが」

ゴウ「………うむ……」

リンス「………おネエちゃん……」

教「とりあえず、スキルについては伏せておいた方が良いかと。また、姫様がよろしければ、可能な限り『実験』をした方が、スキルについて知ることができると考えます」

シュク「!! 実験なんて……」

ゴウ「………しかし……」

アー「………わかりましたわ」

シュク「!!」

アー「……おチカラを授かった以上、これがどんなものなのか、知っていく必要があるはずです。…少し怖いですが、頑張りますわ！！」

ゴウ「………アーデランス……」

…

……

教会の者1「………これは…」

教会の者2「………」

教会の者その他「…」スースー…

アーデランス「……」スヤスヤ…

シュク「ぁあ…アーデランス…」

ゴウ「……………」

リンス「……………」

教1「………これは……『強力』ですね。それに…」

教2「………『敵意』の範囲が、非常に広いです…。こうなると…」

ゴウ「………こうなると、なんだね?……」

教2「………王。…元よりそうかも知れませんが、今後はより『監視』が必要かと」