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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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428/711

第425毛 奥底

ス「…ッグ……メ、メトリー……血迷ったか…」


ラ「!! ハッ!! そうですよ!!父上になんてこ」


メ「黙りなさい」


ラ「!?…っぅ…(なんて、冷ややかで鋭い眼差し…)」



メ「………少し、思い出してきました。…私は…もうキュレルを取り戻し、そして………ああ、勇者シゲル様と、大切な家族、仲間とともに、旅をしているのですね…」



ス「………何を、言っている? また創作物でも読んだのか?」



メ「…昔を思い出す事は、非常に感動…ミタマ(この場合、心)が動きましたわ。大変刺激的でした。…ただ、少々浅はかでしたね」



ラ「あ、浅はか??」



メ「ええ」



メトリーは、ラックスとスカルプをゆっくりと一瞥する。



メ「貴方がたは、私の家族を侮辱したのですよ」



ス「………なに?」



メ「はぁ。全く。失礼も甚だしいです。良いですか」



メ「スカルプ様も、ラックスも、そしてキュレルも。『あんな事』は、決して言いません」



ラ「……………」


ス「…そ、そんなこと…わからな」


メ「わかりますよ。寧ろ、お前たちがわかった気でいるな!!」


ス「!!」



メ「スカルプ様は聡明で、厳しさも含めた優しさがある。ラックスは頼りなさげに見えますが、本人は誰よりそれを理解し、また誰より自分を高めようと努力している。そしてキュレルは、あの一件以降、自分のチカラとその経験を、他者へ活かそうとしている。そんな私の愛しい家族を、お前達は踏みにじった」



メトリーの周りが『揺らぎ始める』。

それは、メトリーの怒りに呼応するかの如く、揺ら揺らと動いている。



ラ「………ック……」




メ「………(なんだ……これは……まるで……)」




………

パリ…


パリパリ…

………





メ「確かに、私は過ちを犯しました。スカルプ様もラックスも、キュレルも、私に対して様々な想いがあったことは当然かと思います。でも決して、決して皆、あのような言い方はしない」




メ「謝罪しなさい。私の家族に。私ではなく、私の家族に。さぁ!!」




………

メリ…

メリメリ……


ピシ…

………




スカルプ?「………ふっ……君は…やはり凄いな…」



ラックス?「……ええ、そうですね」



メ「? なんですか?」



………

ピシピシピシ……


パリーン


【克服しました。元の場所へ戻ります】

………




メ「!!」



???「…時間…か…いやはや、恐れ入ったよ」


メ「………アナタ達は…」



???「…済まなかった。」


??「ごめんなさい」


メ「!!」



???「ただね、君は一つ勘違いをしている」



メ「勘違い?」




???「ああ。もう時間がないから要点だけ言うが、我々は『君の家族の想いの一部』だ」



メ「!?」



??「つまり、抑え込んではいたけど、確かに思っていた感情ってことです。ま、この感情より、先程アナタが言っていたような『想い』が強かったからこそ、この感情…俺たちは、おしこめられたまま、表にでることは無かった」


メ「……………」


???「いいかいメトリー。確かに、私達は家族として、互いに信をおいている。ただな、やはりミタマ(この場合、心)にいちもつが巣食うことはあるのだ。それを、増幅させようとする輩も、きっと出てくる」


??「忘れないでください母上。俺たちも、アナタの家族で、アナタたちの『想い』の一部であったことを」




メ「…………………そう、だったのですね………」




メトリーは




光に包まれる。




メ「………スカルプ様!! ラックス!! ……私、私は……」




そして





その『空間』から




メトリーは消えた。








……

………



メトリー「………この刺激には………色々と思う所がありますね……」ブツブツ



シ「……………おかえりなさいメトリー氏」

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