第414毛 安地/暗示
……………
シゲル「……ワイス氏…」
カリブ「…彼女の『召喚理由』は、まぁ若干特殊だからね…。ただ、昔は意外と、こんな感じの理由での『召喚』もあったんだよ」
シ「そうなのですね……む?」
カリブ「ん? どうかし……!!」
ダカラ「……っ…ぅ……」ダカラはアタマを片手でおさえている。
ダカラのまわりを
風が
包み込む。
モイスチャー「ダカラさん!?」
駆け寄ろうとするモイスチャーを
カリブ「動かないで!!」
カリブが制止する。
モ「!! しかし………」
カリブ「ゴーコン!!」
ゴー「はい。…ダカラさん。私の『目をミテください』」
ダ「…っぅ………」呼吸も荒々しく苦しむダカラは何とか顔を上げ、ゴーコンの『目』を見る。
ゴー「アナタは『今ここにいます』。アナタは『私達とともにいます』。アナタは『これからも歩み続けます』…」
ゴーコンはダカラへ
繰り返し語りかける。
…
……
………
しだいに
ダカラの呼吸が安定する。
ダ「………ぁ……ぁれ……わたしは……」
カリブ「…大丈夫かい?」
ダ「…ぁ…はい! すみません、突然…頭痛がして……」
ゴー「…とりあえずは大丈夫ですが…カリブ様…」両の目に布を巻き終えたゴーコンは、カリブへ向き直る。
カリブ「…布越しでも、ジト目なのわかるよ…。うん、ごめん…。ちょっと、軽薄というか、配慮が足りなかったよ」
カリブは言いながらダカラへ近づき
カリブ「ごめんね。ボクの注意不足だった。風のお友達も、どうか許してほしい」
ダカラのまわりの風が
穏やかなものへと変わる。
ダカラ「…カ…カリブ…様?」
カリブ「…うん。…とりあえずは良かった」
モ「……………」
シ「………失礼。カリブ氏」
カリブ「ん? ああ、シゲルくんも、モイスちゃんもごめんね。…申し訳ないけど、まだ話せないんだよ」
シ「…いえ、そうではなく…」シゲルは、カリブではなく『部屋に映し出されている文章』をみながら話している。
カリブ「? どうし……!!」
刹那
カリブの持つ本へ
部屋に映し出された文章のうち『特定のいくつか』が本へ戻る
と同時に
本のページがパラパラとめくれる。
光が
本から放たれる。
そして
キュレル「さぁ皆の者!!圧倒的アマゾネスキュレルとともに、いざ革命を………って、あれ??」
メトリー「………この刺激には………色々と思う所がありますね……」ブツブツ
パンテーン「…!!あっ…シゲル?? …本物だよね??」
エッシェンシャルル「!! …ここは……そうか……私は……」
ゴーコン「……………」アングリ
カリブ「…ハハ…多少は想定していたけど、早過ぎない?」




