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第2毛 仮
「で、私はなぜ呼び出されたのだ。日課の公園懸垂中なのだが。警察官が待っている」
「勝手をしてしまい、申し訳ごさいません」
「圧倒的な職務質問があるのだが、まぁ良いだろう」
「??お呼び立てしてしまい、申し訳ございません」
「トレーニングできれば問題ない」
「優しきお方…。えっと、お呼び立てをしましたのは、我が国含め、リーブの国々を脅かす、魔王を倒してほしいのです」
「物理的に??」
「え??は、はい、ち、直接お願いできれば」
「まぁ簡単だか、理由は??」
「はい、魔王の名はヅーランダーといいまして」
「フッ」
「勇者様?」
「いやなに、ずいぶんと偽ったカタブツのような名だと思い、ついな。失礼した」
「勇者様…!!貴方は何でもお見通しなのですね!!ご推察の通り、ヅーランダーは仮の姿だとの噂です」
「やはり装着しているのか。アタマにくるな」
「アタマに??」
「いやむしろアタマにキテいるのか」