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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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第388毛 比較

シャルル「まず1つ目は、ヨルの件です。貴方様ならもうおわかりかと思いますが、私は、ヨルが『殺された』と思い、犯人を探していました」


ヨル「シャルル…」


シャ「ですが、手掛かりすら掴めず、途方に暮れていました。そんな折、姫様が勇者様の召喚に成功したと聴き、戻ってみると、勇者様…シゲル様は、既にスカルプ邸の事件を解決していました」


カリブ「うんうん」


シャ「この時点で私は『もしかしたらこの方なら…』と、正直思いましたが、ヨルの件を頼むつもりも、何でしたら『シゲル様の旅』へ同行するつもりも、ありませんでした」


パ「!!」


カリブ「なるほどね。それが、ヨルさんの件で変わった、と」


シャ「はい。シゲル様は、ラックスも言っていたように、非常に明晰な頭脳と、また広い視野、気配りをお持ちです。そして『今、問題なのは何なのか』を、しかと理解されているように感じられました」


「ふむふむ。『過去の事件と今の事件は、繋がりはあるけど罪自体は違う』とかかな?」


シャ「はいその通りです。冷静に1つ1つを判断された上で、解決へと導いてくれました…。結果的に、ヨルという、新たな問題は生まれましたが、まぁ副産物のようなものかと」


ヨル「副産物!?」


シャ「冗談…ではありません」


ヨル「とうとう無くなった!! グスッ…」


カリブ「あっはっは♪ なるほどね。事件の真相を明らかにしてくれた上で、親友にも会わせてくれた、と言うのが、君の中では大きいのかな?」


シャ「はい。大恩を感じています」


カリブ「ふむふむ…。で、もう1つは??」


シャ「はい。若干、カブる部分もありますが、私は『別の勇者様』何名かと、お会いした事があります」


カリブ「!! ほうそれは知らなかった☆」


シゲル「!! (そういえば、以前言っていたな…)」



シャ「詳細は省かせていただきますが、『別の勇者様』は皆、戦々恐々…と言いますか、『魔王を倒す』という目的に、非常に固執している感じで…間違っても『友人の事件への助言を』なんて、言える雰囲気ではありませんでした」


カリブ「あっは♪それは確かに」


モ「……………」


シャ「私は、そのような『切羽詰まった』雰囲気に対する戸惑いと、『魔王退治』に対する執着心を見ての『魔王を悪とする姿勢』に対し、疑問を抱きました」


ヨル「!!」


カリブ「ふむ…」


シャ「『マカイ』に対する噂は、『少なくとも地上界リーブ』においては、どれも良いものとは言えません。数多の戦争の救援に駆けつけても『魔が差した』『ハザマのせいだ』『魔族がいるから』等、よく分からない理由を振りかざす方々を多く見てきました。ただ、そんな事が続くと、やはり『マカイは、魔王は悪い』と感じる人々は増えると思います。一種の『洗脳』みたいに」


モ「……………」

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