第384毛 メリット
カリブ「じゃぁ早速だけど、皆が来た目的を聞こうか☆」
シ「はい。…とは言っても、貴殿なら既に把握してそうですね」
カリブ「あっは♪ まぁ大体はね。要は『仲間の状態について知りたい』んだよね?」
シ「その通りです」
カリブ「うんうん。ボクが知ってる事はまぁ、答えても良いんだけど、ただ答えるだけじゃつまらないな〜☆それに、ボクにはたいして『メリット』ないしね」
シ「!!」
パ「メリット……??」
カリブ「ああごめん、『利点』とか言う意味かな。ボクにとって利になる事なくない?って意味」
モ「…恐れながら、カリブ様。我々の『目的』はご存知ですよね??」
カリブ「うん☆」
モ「…それなら…」
カリブ「でもボクは、『協力したい』とは思わないな」
モ「!!」
ダカラ「え!?」
カリブ「あっは♪ダカラには申し訳ないけど、ボクは単に、エイ…っと、今は違うか、オルビスさんが贔屓にする勇者様はどんなものかが見たかっただけだよ☆」
ダ「……そんな……で、でもカリブ様…以前…」
カリブ「あ〜、ちょっとストップ。止まってね☆…う〜んどうしようかな…」
ヨル「………」
カリブ「そんな潤んだ目で見つめないでよ黒猫ちゃん…。…じゃぁ悪いんだけど、いくつか『試させてもらっても』良いかい??」
シ「試す、ですか?」
カリブ「うん☆」
シ「内容にもよりますね。可能な限り、概要を教えていただきますか?」
カリブ「やっぱり君はアタマが回るね♪ とりあえず、ボクが君たちのこれまでを大体知った上で、疑問に思ってる事を聞く。で、ボクが納得する答えか、まぁ妥当かな、と思う答えを得られたら、まずは良しとしよう」
シ「ふむ…」
カリブ「で、その次は……あ、いや、それは先ず、今言った内容をクリア…通過できたらにしようかな。安心してほしいのは、『その次の課題』を通過できたら、ボクの知っている情報を『ある程度』与えよう」
モ「………」
ダ「カリブ様…(なんか楽しそうにイジワルしている感じ……)」
カリブ「さぁ、どうする?☆」




