第377毛 揺らぎ
ヴィオレ「………申し訳ないっす……。私が、勘違いをしてしまったかもしれないっす……いずれ、説明させていただくっす…」ヴィオレはアタマを下げる。
シャ「!!」
ラ「ヴィオレさん…」
キュ「語尾が消失するくらい深刻な事だからこそ、説明が欲しいのですが、カミが消失するくらい深刻な事がきっとあった勇者シゲル様に免じて、この場は引いて差し上げるのです」
シ「ちょっと待ってください私は消失していませんしそもそも深刻なこ」
メ「ヴィオレさん」
ヴィ「……はい」
メ「私は、私のスキルの特性上、何となく『揺らぎ』と言うのを感じ取れますし、見て取れます。……貴方は、今、凄く『揺らいでいる』…とても、とても……」
ヴィ「……………」
メ「貴方が、何の『ハザマ』で苦しんでいるのかは分かりかねますが、どうか……『間違え』ないよう…『そちら側』へは行かないよう……お伝え致します」
ヴィ「………ご忠告どうもっす」
コー「………ヴィオレさん…1つだけ、聴きたい事が…」
ヴィ「…なんすか?」
コーデルワイスが口を開きかけた
その時
コー「!!っ……」
シ「む?」
アーデランス「ハッ!! おはようございますですわ〜!!…って、きゃわわわわ!!まるで夢のような国ですわ〜!!!!ここはどこ……ハッ!!シゲル様、シゲル様はどこですか〜!!!!!?」
アーデランス姫の声が響き渡った。




