第353毛 番人/守護者 エイムダルの評価File.11 心情録
オルビス(ミタマ1)「あら、分身が先に言っちゃいましたねぇ」
ヘラ「……………」
エイムダル(ミタマ2)「ヘラよ。ソナタへ伝えたい事が、大きく2つある。が、先ず確認がしたいのだが、ソナタは、勇者ハルトに会いたくはないのか?」
ヘラ「!!………そん…なの……ムリに決まっている……」
エイ2「無理か否かの話ではない。『会いたいのか否か』を聞いている」
ヘラ「………なぜ…」
エイ2「非常に重要だからだ」
ヘラ「………意味が……………ワタシ…ワタシは…会いたい…会いたい…けど……会ったって……ハルト…きっと怒る……仲間もそろって……怒る……ハルト…悲しくなる………」
エイ2「それは会い方次第だな。ともかく、会いたくない訳ではないのだな??」
ヘラ「……………」
エイ2「沈黙は肯定と受け取ろう。そのうえで先ず一つ。ソナタが『勇者ハルトに会う方法はある』」
ヘラ「!!!!なっ………そんな…わけ………」
エイ2「この場において…いや、この場に限らないが、我は嘘をつかん。『方便』なら、必要に応じて使うがな」
ワラ「………(どう違うんだろう……)」
エイ「ヘラよ。ソナタの境遇、想い、確かに我々には分からない。ただ、ソナタが『異世界に干渉してまでの』強い想いを、勇者ハルトへ抱いている事はわかる。その手助けをしたいのだ。『同胞』としてな」
ワラ「!?…『同胞』??」
オル1「ええ。色々暴走はしていましたが、ヘラちゃんは『コチラ側』ですよ」
ヘラ「……………」
エイ2「ヘラよ。ソナタも、『昨今の異常事態』には異を唱えているはずだ。だからこそ(多少私情を挟んではいたが)勇者ハルト一行を強く監視していたのだろう。『勇者を召喚する流れなら、せめて自身が干渉しやすい環境へ誘導し、守り抜く』という想いがあるのだな」
ヘラ「……………」
ワラ「………ヘラ様……」
ミガマエル「……………」
オル「じゃぁ、私から2つ目を言いますねぇ♪ヘラちゃん、このままだと『勇者ハルト様もミガマエルと同様に消滅させられる』かもしれませんよ」
ヘラ「!!!!!!なっ………」
ワラ「あれ!?ミガっち、もう消滅しちゃった!?」アセアセ
ミガ「……………イヤ………」
ワラ「あっ、良かった!!しぶといね!!」←心から安堵している
ミガ「……………」




