第334毛 玩具
ダカラ「ほら、ふたりとも、挨拶をしてね」
フヨフヨ…
フヨフヨ…
ウック〘はじめ〜〙
レレ〘まして〜〙
ウックとレレと呼ばれたモノは、漂いながらシゲル達へ挨拶をする。
シ「これはご丁寧にどうも。ミノキシゲルと申します。フサフサです」
ウック〘ウソつき〜〙
レレ〘光ってる〜〙
シ「誰が光ってんだ」
パ「あ、アタシはパンテーン…よ、よろしくお願いします!!」
ウック〘よろしく〜恋の風〜〙
レレ〘恋してる音〜〙
パ「!?///」
そして
各々が自己紹介を済ませる。
モ「…それにしても、ここまで具現化されるとは…」
ダ「アハハ、『気が付いた時には』、もう側にいましたから」
モ「!? それは、どういう…」
フヨフヨ…
フヨフヨ…
ウック〘ミタマが光ってる〜〙
レレ〘アタマも光ってる〜〙
シ「ミタマは光栄だが、アタマは不本意だな」
ウック〘ツルツル〜〙
レレ〘ピカピカ〜〙
シ「誰がツルピカだ」
キュ「オモチャにされてるのです」
モ「………」
ダ「うわぁ、あの子達がここまで誰かに興味を持つのは、初めてです。勇者様でしたよね??やっぱり他の方々と違うのでしょうか…」
モ「…そうですね…。特にこの方は…色々と『特別』です」
ダ「そうなんですね。…あっ、すみません、お話の途中でしたよね?」
モ「…いえ、込み入ったご事情かと思いますため、『必要に迫られる』時が来なければ、深くは追求しません…。失礼致しました」モイスチャーはアタマを下げる。
ダ「…そうですか…。わかりました」
モ「…では、そろそろ皆様、出発致しましょう」
ダ「………必要に迫られる……か……」
ダカラは一人呟いた。




