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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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306/743

第303毛 真意

パ「…ぅ…ヴッ…ぅう……グスッ」


宿に戻ったパンテーンは、部屋のベッドで泣いていた。



コンコン



シャ「…パンテーン……今良いですか??」



パ「………シャルル…グスッ…」



シャ「…入りますよ」ガチャッ



パ「……まだ…良いって言ってない……」


シャ「沈黙は肯定かと思ったので」


パ「……………」



シャ「…座っても?」


パ「………どうせ…勝手に座るくせに…」


シャ「あら、よくわかっているじゃないですか」ギシッ


シャルルはベッドへ腰を掛ける。



パ「…アタシ…何やってんだろ……。ただ、シゲルが元の世界に、好きな人がいないかを、聞こうと思っただけなのに……」


シャ「…まぁ、完全に後半は、姫に抜け駆けしようとしていましたね」


パ「………グスッ……」


シャ「…パンテーン」


パ「………なに?……」



シ「…アナタは、勇者様…シゲル様から言われた事、とっていた態度、その真意を考えようとはしないのですか??」



パ「………え?……」



シャ「まったく、アナタは相変わらず、直情型なんだから……。そもそも、シゲル様がなぜ、『宿ではなく外に出て話をした』か、疑問に思いませんか?」


パ「………ぇ……ぁ……そういえば…」


シャ「シゲル様は、先程の勇者ハルトさん達の件で『勇者様の帰還』に関する話が危ういという事を理解しました。その上で、アナタの態度と声掛けから、その『危うい話』になると察したのです」


パ「……!!」



シャ「室内の方が、何かしらの『第三者』に見つかりにくい、とも予想はできますが、シゲル様は『万が一の為の助け舟』が来やすい、外、街中を選択されたのだと思います。人目につきやすいという事は、多くの手段があるという事でもあるので」


パ「……………」








キュ「……シャルルさん、さすがなのです」コソッ

メ「…ハッキリと言える仲が良いですね」コソッ

ヨ「勇者様…シゲル様…やっぱりすごい…」コソッ

コー「……………」コソッ




パ「………(外よりも、みんなバレバレ……)」

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