第248毛 違反
モ「………なんでこのような形になったかはわかりませんが…改めまして、モイスチャーと申します。…以後、(本当は見知ってもらう立場ではないのですが)お見知り置きを」
パ「…ッハ!! はい!!」
シ「よろしくお願い致します」
一同も代わる代わる挨拶をする。
モ「…私の話はこれくらいにして、キュレル氏、メトリー氏…それと、アーデランス氏…今は違うようですが…」
3名「はい!!」
モ「……貴方がた…違反入国ですね??」
キュ「ドキッ」
メ「ギクッ」
コー(アーディ)「………」
モ「スキルを駆使した入国は、許可がなければ違反です。『我々』の仲間が『感知』し、ここまで私が赴きましたが…仲間によると、ゴウモウ王とスカルプ氏、今色々と苦労されてますよ。下手をすると国際問題なので」
キュ&メ「「本当にすみませんでした……」」
コー「あ、あの…私からも…お詫びを…」
モ「…今、アナタはコーデルワイス氏のようですね。そうなった経緯は後で聞くとして、私が責を問うのはアーデランス姫の方なので、アナタが謝る必要はありません」
コー「…そうですか……」
モ「まぁ、何かしらの事情はあったのでしょう。しかし、勇者様が、違反入国までおかして、特に一国の姫を強制的に呼び出すとは、今までの行動を見るに考えにくいです。これは、3名のいずれか、あるいは3名全員の合意の上での行為と仮定します」
オ「あら、やっぱり勇者様には一定の信を置いているのねぇ」
モ「……………」




