第245毛 花粉
モ「勇者様…地下での出来事、おおよそ想像はつきます。…本来なら、私が事を収めにいく所…申し訳ありません」
シ「ああいえ。問題ありません。…と言っても、『犯人』は逃がしてしまいましたため、その意味では、問題があるかもしれませんが…」
モ「いえ、皆様がご無事で何よりです」
オ「オホホ。やはり、『この』勇者様一行はなかなか優秀ですねぇ」
モ「…っ…オルビス様…アナタが止めなければ、私はすぐ彼らのもとへ行けたのに…」
オ「まぁまぁ、良いじゃありませんか。彼らにも『成長』と『真実をみること』は必要です」
シ「………オルビス氏…やはり、貴殿は全て知って…」
オ「勇者様、それ以上は、今はお聞きにならないで」
シ「………」
オ「私にも、わからないことはあります。今現在の流れが、とくにそう。なのでごめんなさいね。迂闊なことは言えないの」
シ「………そうですか……」
オ「まぁ、貴方がたについていた『花粉』は、もうとれたようですから安心なさいな」
パ「??花粉???」
モ「彼女ら…コンディとショナーがつけたモノですね。私も、変装している間に捕縛しようとしましたが…あくまで証拠優先のため…」
シャ「…花粉には、どんな効果があるのですか??」
モ「つけた対象の元へ『瞬間移動』ができます。これは、意識を持った幻影でも可能です」
シ「…なるほど……」




