第238毛 立場
…………………………
コー「こんにちは。…あら、どうされました??」
ヒ「………」
コー「お顔が真っ赤ですよ??」
ヒ「!!……///」
コー「さては、双子ちゃん…もう『ちゃん』付けでは失礼ですね。双子さんのどちらかから、告白でもされましたか?」
ヒ「!?…まさかっ…見て!?」
コー「ふふふっ、本当に分かりやすいですねアナタは」
ヒ「……………もう………」
コー「…それで、お返事はなんと??」
ヒ「……………まだ……」
コー「あら、そうですか………」
ヒ「……………私…私は……今まで、たくさんのヒトを……傷付けて来きました…」
コー「……そうですか…」
ヒ「…『生きる』ために、必要だから…必要とされているから…そうしてきました……。でも…もう…何が良いのか……私にとっての……『活きる力』は…なんなのか……」
コー「………アナタは、変わりたい、と、思っているのですね。それも、誰かの『代わり』になりたい、ではなく、アナタ自身が『変わりたい』と……」
ヒ「………でも…今更…そんな…資格なんて……」
コー「ああ。資格と言えば、私、頑張りましたよ」
ヒ「………え??」
コー「お陰様で、この国に一個人、いえ、もっと言うと一国の代表として、意見を言える立場になりました。いやぁ、本当に色々ありましたが、感無量です」
ヒ「………え??え?」
コー「おっと、失礼致しました。…アナタは、『自由に活きて良いのですよ』。アナタには、その資格があります」
ヒ「………」
コー「確かに、その時のアナタの役目だったとはいえ、犯してしまった事はあるでしょうし、消えはしません」
ヒ「……………」
コー「ですがその分、たくさんのヒトの力となれれば良いのです。そしてそれは、アナタ自身が『幸せ』にならないとできないと、私は思います」
ヒ「………私の……幸せ……」




