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第214毛 見返り
パ「エクステさん、なんか飄々としているようで、芯がしっかりしてるもんね。尊敬するよ」
エ「恐縮です。でも、私からすれば、皆様の方がすごいと思いますよ。ある意味、危険に見合わない報酬だと思いますし。特に勇者様は」
シ「ハハハ」
ヨ「??報酬?」
シ「いや、私は、魔界での一件が終わり、無事問題を解決できたら、元の世界への帰還の手掛かりを得られる、というものだからな。まぁなんというか、起こり得る危険に対して、見返りが不確定かつ不安定じゃないか、ということかな」
シャ「………確かに…」
キ「見返りを求めないヒーロー、かっこいいのです!!」
シ「ハハハいや求めていないわけではないのだが、ありがとうキュレル氏」
エ「あ、勇者様、父のスキルのご説明に、だいぶ時間を割いてしまいましたが…」
シ「む、そうだったなすまない。では、今後の計画を話そう」
一同は頷いた。




