第212毛 至り
そして
パ「………うわ…すごい」
シャ「…本当に……何ともない…ですね」
ラ「………(やばい楽しい…)」
エ「…ふぅ…」
シ「エクステ。負担をかけてすまない」
エ「あ、いえ、コツは掴んだので、負担とかはないです。ちゃんと上手くいった安堵から、気が緩みました」
シ「そうか。本当にありがとう。…それにしても、皆のミウツシ人形も作成していたんだな」
エ「はい。皆、私の父が作る装備や武具を贔屓にしてくれているので、皆様の身体にぴったりなものとなるよう、作成していました」
パ「さすがだよね。いつもすんなり着こなせたり、使いやすかったりしたのは、これのお陰だったんだね」
エ「私も父も、この仕事に誇りを持っていますからね。やっぱり、皆様に喜ばれるような商品を作って売りたいわけですよ」
シャ「素晴らしい気質ですね」
ラ「あ、お父上といえば…」
シ「む、そうだな。エクステ、貴殿のお父上、シンシューク氏のスキルだか、本当に良いのか??」
エ「あ、はい!! 父は気に入った方の製品には、常に自分のスキルを使って効果を『宿し』ます。勇者様達のこと、感心していましたよ。『ともすれば理不尽な状況でくさりそうなのに、良くやってる』って…」
シ「そうか。恐縮だな」
パ「それにしても、シュークさんのスキルって、あのジン君みたいに、貴重なスキルなんだよね??」
エ「はい。父のスキル『目移りの至り』は、おそらくセカイで有数の貴重スキルかと」




