第207毛 粉塵爆発
シン「……ふっ、フフッ、さすがね勇者様、正直、見くびっていたわ」
シ「それはどうも。まぁ、あとは、爆発もだいぶ粗が目立っていたな」
ジョ「なんだと?」
パ「あ、それって、ボタニストのモイスチャーさんに話してたやつだよね?? 爆発が人為的に、故意にしたものだって話していたやつ」
シ「ああ」
シン「!?ちょっと、何呑気に話してるのよこの子は」
パ「え〜良いじゃん、アナタも色々知りたいんでしょ? それこそ『どこまで知られているか』とか」
シン「!!……っち…」
シ「続けるぞ。と言っても、ただカラクリを言うだけだが…。まず、フェイタストリートの爆発と、貴殿の家の襲撃は、同じやり方だな??」
シン「………どうして、そう思うの?」
シ「アレが粉塵爆発だからだ」
シン&ジョ「「!!……くそっ………」」
シ「このセカイはやはり、食の部分でも、私の世界と似ている。コチラのセカイにも、砂糖や、小麦粉が存在しているだろう」
シン「………」
シ「砂糖などの粒子が細かい物質が空気中にある状態で火気を近づけると『粉塵爆発』という現象が発生する。これは比較的簡単に起きるもので、かつその気になれば大規模爆発も起こせるんだ」
ジョ「………」
シ「あそこまでの大規模爆発を起こした理由はハッキリとはわからないが、まぁ我々はあれで、意識が君たち、フェイタストリートにいた民に向いた。そのタイミングで、家の襲撃が耳に入ってくるわけだ。否が応でも、君たちが襲われている、と思うだろう」
シン「………でも…家のやつは…爆発だとは…」
シ「ああ。ただ、状況がおかしかったな」
シン「!?」
 




