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第18毛 タイメン
「どうぞ」女の子の声が聞こえ、ラックスがドアを開ける。
ラ「キュレル。突然すまないね…おや、何か勉強でもしていたのかい?」
キュレル「はい…うん…まぁ…。」歯切れのない返事をするキュレル。
シ「こんにちは。ミノキシゲルです。突然お邪魔してすまないね」
ラ「ほら、前お話した勇者様だよ。アーデランス姫が、召喚に成功されたんだ。遠い世界からこちらに来てくださった」
キ「あなたが…」キュレルはシゲルをマジマジと見る。
パ「ヤッホー、キュレル!元気?」シゲルの後ろから顔を出し、パンテーンが挨拶する。
キ「パンテーン…お姉様もいらしていたのですね」
パ「そんなにかしこまらなくても良いのに」
ラ「キュレル、シゲル様はな、今この家で起こっている出来事について、何か力になれないかとお考えになり、魔王退治という大業前にも関わらず来てくださったんだ」
パ「そういえば目的って魔王退治だったわね」
シ「すっかり忘れてたな」
ラ「え??」