第199毛 オルビスとモイスチャー
教会に入った一行。
シ「してヨル。確か、コーデルワイス氏が待つ場所というのは『地下』だったな??」
ヨ「はい。…一般には知られていない場所になります」
シ「ほう…行き方は??」
ヨ「はい……あ、あの方に、話しかけたいです」
教会の中央に、聡明そうな御婦人が佇んでいる。
御婦人「…どうもこんにち……あら??」
御婦人「………あなたは……まさかヒルデさん??」
一同が驚く。
ヨ「…ご無沙汰してます。オルビスさん」
オルビス「あらあら、なんかすごい事になってますね。して、こちらは??」
シ「髪に良さそうなお名前…失礼致しました。ミノキシゲルとモウします」
オ「あら、では貴方が、ウワサの勇者様なのね。モイスチャーから聴きましたよ」
シ「モイスチャー??」
オ「あらいけない。あのコ、ちゃんと素性を隠してるんだったわ。でもまぁ、貴方がたになら良いかしら。モイスチャーは、貴方がたの担当のボタニストですよ」
シ「……なるほど。髪に良さ…いえ、しかし、聴いてよかったのでしょうか…」
オ「気にしないで。私が口を滑らせたって伝えておいてくださいな」
シ「………かしこまりました」
ヨ「…オ、オルビスさん…お願いが…」
オ「あらいけない。はいはい、わかっていますよ。『地下』に行きたいのでしょう??今入り口までご案内します」
シャ「そんな、訳も聞かずに良いのですかオルビスさん?」
オ「この子は鈍臭いけど、悪に染まったりはしないと信じてますからね。それに貴方がたもいることですし。まぁ鈍臭いけど」
ヨ「………2回も言った……!!ぐすん…」
オ「さぁさぁ、コチラへどうぞ」
パ「………エクステさん、オルビスさんも、いったい何者なのかな?? あの守秘義務の塊…いや最近はそうでもないけど、ボタニ…モイスチャーさんの名前を知ってるって、すごくない??」
エ「そうですね……それにオルビスさん、全く隙がありません」
パ「え!?」




