勇者様を召喚したら光り輝いてました

第191毛 無効

ヨ「………ワイス様……」

シャ「ヨル………」

シ「……………」

パ「シゲル??どうしたの?」

シ「あぁいや…ちょっとな……………ヨル」

ヨ「! はい」

シ「…コーデルワイス氏のスキルについては、詳しく知らないのだったな??」

ヨ「あ、はい…」

シ「ふむ…」

ラ「?? 何か気になる事が?」

シ「あぁ……『スキル』が使えなかった」

ラ「え！？」

シ「出発前に皆へ…ぁあ、エクステにはまだだったが、新たなスキルが発現したため、試しに使ってみようかと思ったのだが…なぜかできなかった」

シャ「………それは…」

エ「『スキルを打ち消すスキル』か、別のナニカでしょうね」

シ「………そうだな」

パ「……ワイスさんって、何者??…」

ヨ「………」

シ「…今考えても仕方ないか。すまなかった。では、教会へ向かおう」

ヨ「…はい」

…………………………

『開拓の街』を出て、教会のある地まで向かう一行。

何やら人だかりを見かける。

パ「ん??何だろう?」

シャ「パンテーン、気になるのはわかりますが、今は急がないと…」

パ「そうだね………でも、ちょっとだけ、覗いてきても良い??」

シャ「全く貴方は…」

シ「良いかヨル??」

ヨ「え? あ、はい!!全然構いません!!」

パ「ありがとうヨル。じゃぁ、ちょっと見てくるね」

ヨ「あ、パンテーンさん」

パ「ん? なに?」

ヨ「あの…私も一緒に行っても良いですか??」

シャ「………ヨル……勇者様がせっかく、貴方に気を遣われたというのに…」

ヨ「ヒッ!! ごめんなさい…」

シ「いや別に構わないぞ」

シャ「…甘いですね勇者様…」